名前通りの甘酸っぱい香り、カリブ海生まれのパイナップルセージ
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名前通りの甘酸っぱい香り、カリブ海生まれのパイナップルセージ

日が短くなると花が咲くハーブがあります。「パイナップルセージ」です。春に芽が出て、秋には大きく育ちます。株いっぱいに真っ赤な花が咲く姿は艶やかで、秋の薬用ハーブ園を華やかに変身させてくれます。painappuruseji 2.jpg

今年はパイナップルセージの「ゴールデン デリシャス」という、葉色がライム色の品種を植えました。10月には草丈が高くなるのでハーブ園では後部に植えます。この品種は今から10年近く前、ハワイの植物園の園長さんから分けていただき、挿し木で増やしたものです。当時の日本では栽培されていない珍しいものでしたが現在は普及し、育てる人も増えました。ライム色の葉はガーデンを明るく見せてくれる名脇役ですから、人気があるのでしょう。180927 ill01.jpg

咲き姿はもちろん、パイナップルセージの最高の魅力といえば、葉を揉むとパイナップルのような甘くて優しい香りが漂うこと! この香りを何かに活かせないかと思い出したのが、パイナップルセージと同じカリブ海生まれのカクテル「ピニャ・コラーダ」です。秋の夜長のお供におすすめですよ。

パイナップルジュースとココナッツミルクをシェークしてグラスに注ぎ、最後にパイナップルセージの葉を少々浮かべれば、フレッシュな香りのノンアルコール「ピニャ・コラーダ」の完成♪ ホワイトラムを加えれば大人の飲み物になりますよ。

セージの類似品種であるパイナップルセージですが、その香りは全く異なります。パイナップルセージが甘く優しい香りであるのに対して、セージはスーッと爽やかな香りです。その爽やかな香りは肉の臭み消しに効果的で、ソーセージの語源ともいわれるほど、肉料理との相性は抜群です。180927 ill02.jpg

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薬用ハーブ園の秋の薬膳メニューは、ハーブ園でとれたセージの爽やかな香りとほろ苦い風味を活かした「豚肉のソテー セージ風味」です。「長寿の草」とも呼ばれるセージ。その美味しさをいただいたら、「明日も頑張ろう」と元気が出るはず。

日が短くなったハーブ園で、パイナップルセージの甘酸っぱい香りに包まれて花を摘んでいるときのことです。前からノシノシ歩いてきたミーちゃんが目の前でゴロンと寝そべって、「ニャー」。これはマッサージを要求するときのポーズなんです。「ミーちゃん、お疲れですか?ここら辺が凝っているようですね。」ツボに指があたると、足を伸ばし喜んでいる様子。手を休めるとこちらを見つめ、「もっとマッサージして」と言わんばかりに「ニャー」。さすが、パイナップルセージに負けない艶やかさ。おねだり上手です。180927 ill03.jpg

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おねだりミーちゃん

    【パイナップルセージ】 
  • 学名:サルビア エレガンス(Salvia elegans)
  • 科名:シソ科サルビア属
  • 原産地:メキシコ
  • 特徴:日が短くなった秋に開花します。街灯などの側で栽培すると、夜間が明るいので、花が咲かないことがあるので栽培場所に注意します。花壇に植える場合は大株になるので、後部に配置させましょう。
  • 開花期:10〜11月
  • 栽培のポイント:強い霜が降りる花壇では、11月から株元に30cmくらい落葉を敷いたり、霜除け対策を行います。日当たりと肥よくな場所を好むので、肥料は切らさないようにします。梅雨か秋に、挿し木で増やすと良いでしょう。painappuruseji.jpg

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この方にお話を伺いました

水戸 養命酒薬用ハーブ園(水戸市植物公園内) 西川 綾子園長 (にしかわ あやこ)

西川 綾子園長

水戸市植物公園園長。園芸家。筑波大学第二学群農林学類卒業後、民間企業を経て水戸市植物公園開園のために水戸市へ移住。NHK「趣味の園芸」講師や書籍の執筆なども行う。2009年第14回NHK関東甲信越地域放送文化賞を受賞。2014年公益社団法人日本植物園協会常務理事就任。2017年オープンの「水戸 養命酒薬用ハーブ園」では、約40 種類のハーブを栽培。園のシンボルツリーである薬木「キハダ」を囲むウッドデッキを中央に配置し、歴史を学べる薬草エリアと、五感で楽しむハーブガーデンエリアの2つのエリアを設けている。

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