冬は気血の巡りが悪くなりやすい季節。体を温め気血の巡りをよくする食材や、水分代謝をコントロールする冬の五臓「腎」の働きを助け、免疫を高めてくれる食材を意識してとりましょう。
また、冬はエネルギーを蓄える季節でもあるので、「脾(胃腸)」の働きを高めることも大切です。
隠し味の味噌が美味しい! タラと冬野菜の和風シチューレシピ
「腎」と「脾」の働きを助けるタラと長いも、抗酸化作用があり免疫を高めるブロッコリーと人参を、隠し味のこっくりとした甘めの味噌でいただきます。胃に優しく体が温まる和風ミルクシチューです。
- [材料]3人分(1人分169kcal/塩分1.7g)
- タラ................... 2切れ
- 酒....................大さじ3
- 塩.........................少々
- ブロッコリー.....1/3株
- 人参..................1/2本
- 長いも...................90g
- 昆布だし.....600~800ml
- 西京味噌...大さじ1と1/2
- 田舎味噌........大さじ1/2
- 牛乳......................100ml
- バター.......................10g
- 〔作り方〕
- タラは流水で洗って水気を拭き取り、2~3cmのそぎ切りにする。バットに入れて酒大さじ2と塩を振り、5分以上置く。ブロッコリーは食べやすい大きさに切る。
- 人参と長いもは乱切りにし、長いもは酢水に浸してアクを抜く。
- 鍋に昆布だしと2. 残りの酒を入れて火にかける。柔らかくなったらタラを加え、火が通ったらブロッコリーも加えて煮る。
- 味噌を溶き入れてから牛乳も加えてひと煮立ちし、バターを加えて火を止める。
◯アドバイス
ゆずの千切り、七味などを添えるとさらに巡りがアップします。
冬は体を冷やさないことが一番大事。くるみや生姜など、体を温める温性の食材を使ったレシピもおすすめです。
また、胃腸が疲れているときはもちろん普段の朝ごはんにも、美味しい薬膳粥をいただくと体が温まりますよ。
この方にお話を伺いました
料理研究家 管理栄養士 国際中医薬膳管理師 植木 もも子 (うえき ももこ)
中医学や雑穀などを取り入れた、 美味しいだけでなく、体によい料理が評判。『からだを整える薬膳スープ』(マイナビ)、『いちばんやさしいさかな料理の本』(日東書院)他著書多数。