15種類のハーブとあんず果汁がブレンドされた「夜のやすらぎハーブの恵み」は、心地いい香りや甘酸っぱくやさしい味に癒される、寝る前のリラックスタイムにぴったりのお酒。その美味しさの秘密を、漫画家のかるめさんが開発者に直撃しました。おすすめの楽しみ方と併せてレポートします。
鍵を握るのは「甜杏仁(カンキョウニン)」!
「ハーブの恵み」開発担当の宮澤さんと相良さんにお話を伺いました!
「ハーブの恵み」には15種類ものハーブがブレンドされているが、その中でも特に重要な役割を果たすのは甜杏仁(カンキョウニン)! 甜杏仁とは杏の種子の核の部分だ。
そう、甜杏仁はこのお酒に必要不可欠な存在。
た、確かに......! たとえ美味しくて周りにおすすめしたくても、表現が分かりづらくなってしまうのか!
ハーブの数が多すぎても少なすぎてもあの香りは作れない。ハーブ酒の世界、奥深い......!
また、すべてが同量ではなく、それぞれのハーブによって量を決めバランスをよくしている。例えばシナモンやクローブや高麗人参などは香りが強く、少量でいいそう。人間と同じでそれぞれ個性があるってことか......!
クローブは百里先にも届くという意味で「百里香(ひゃくりこう)」という別名もあるくらい香りが強い。百里は約400kmで東京から名古屋より先に行けてしまう距離。強すぎる。
とんでもないものが生まれることもある試作
「ハーブの恵み」の試作では、ラベンダーの香りが強く出過ぎたことがあり、室内中にラベンダーの香りが広がり大変だったそう。ラベンダーの芳香剤をこぼしたと想像すると......鼻がやられてしまいそう!
ハーブをアルコールで抽出する場合と水で抽出する場合でも、香りは変わってくる。濃度や漬ける時間を工夫し、取り出したい香り、逆に渋味やえぐみなどの抑えたい風味を調整している。
成分が同じでも香りが違うこともある。クロモジにはアロマを代表する香り成分「リナロール」を含んでおり、この成分を含むハーブはたくさんあるが、クロモジの香りにはならないそう。
このように、理想的な香りを見つけるのは大変な作業。
担当個人で試作した数は数百種類以上! そこから選りすぐった一握りを開発メンバーで試飲するが、それでも百種類ほどあるんだそう。
さまざまなハーブが各々の個性を出し合った結果生まれたお酒! それぞれのハーブが互いを引き立て合う、絶妙なバランスで調合されている。
また、飲んでいる間ずっと同じ風味が続くと、のっぺりとした印象になるので、グラスに口をつけたとき、飲んだとき、飲み終えたときで風味が変化するように仕上がっていて、口づけた瞬間の最初の香りから最後に戻ってくる香りまで計算されている。
開発者おすすめ! 「ハーブの恵み」の楽しみ方
お二人に「ハーブの恵み」のおすすめの飲み方をお聞きしたところ、宮澤さんは熱燗、相良さんはロックとのこと。
私はお湯割りが一番好きだった。お湯割りを夜寝る前に飲むとホッと穏やかな気分になれる。食事中は炭酸割りを飲むのも好き。
紅茶や牛乳とも相性がいいらしい! いろいろな飲み方や相性のいい食べ物を試すのも楽しそうだな。
みなさんもぜひ、ご自身に合った「ハーブの恵み」の楽しみ方を見つけてみてください!
かるめ感想
今回開発に関わった方々から直接話をお聞きしたことで、ハーブの世界の奥深さを知ることができた。
何種類もあるハーブから厳選し、漬ける量や時間などあらゆることを考慮して試作を繰り返すのはとっても大変な作業だったんだろうな。それぞれのハーブが互いに良さを引き立て合っているという点が印象的だった。何か一つでも欠けたらあの香りは生まれないんだろうな。
お二人が香りについて「深み」ではなく「厚み」と表現していたのがプロっぽくてかっこよかった。私も積極的に使いたい。
この方にお話を伺いました
漫画家、イラストレーター かるめ
食べることや料理がなにより好きな健康オタク。SNSやブログで日常漫画やオリジナルキャラクターの4コマ漫画を日々投稿している。『今日も飯がうまい!~食べる幸せあるある~』(KADOKAWA)