体の不調の原因は「内臓冷え」かも? セルフチェックと改善法4選
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体の不調の原因は「内臓冷え」かも? セルフチェックと改善法4選

内臓が冷えると疲れやすい、だるいといった倦怠感や、便秘や下痢など、さまざまな不調につながってしまいます。

しかし、手足の冷えとは違って内臓は実感がなく、気づきにくいのが怖いところです。

内臓冷えの原因と症状、セルフチェックの方法を解説。改善するための対策もご紹介します。

〔目次〕
内臓冷えのセルフチェック
内臓冷えの原因
内臓冷えによる症状とは?
内臓冷えの改善方法

内臓冷えのセルフチェック

内臓冷えをチェックするイラスト

みぞおちの辺りを手のひらで触り、冷たい場合は内臓冷えの可能性があります。心臓の辺りは体温が高い部分なので、比較すると分かりやすいでしょう。

また、内臓冷えがひどくなると、背中も冷たくなります。

手足の冷えや、体全体が冷えるという方はこちらの記事をご覧ください。

内臓冷えの原因

内臓冷えが起きやすい人のチェックリスト

かつては体力のない痩せ型の人に多く見られた内臓冷えですが、近年では、食生活の変化などの影響で体格のよい人にも多く見られるようになっています。

つい、手早く食べられる麺類やコンビニのおにぎりだけで食事をすませたり、清涼飲料水や甘いお菓子を毎日とってしまったりすることはありませんか? 食物繊維を摂ると腸の筋肉は活発に動いて鍛えることができますが、腸での消化が不要な糖分を摂り過ぎていると、腸の筋肉は弱くなり、機能が低下してしまいます。

また、体を締めつける下着をつけていたり姿勢が悪かったりする人、運動不足の人は、血流の悪さから内臓冷えを招いてしまうこともあります。

1日中パソコンと向き合うなど、あまり声を出さない人も要注意。声を出すと横隔膜が動き、それに連動して腸の血流が促進されるので、冷えの予防・改善につながります。

汗をかきにくい人や、筋肉量の少ない人も内臓冷えがおきているかも。むくみやすいタイプで、水や老廃物がたまりがち。胃腸にも水分が溜まることで内臓が冷えてしまいます。

内臓冷えによる症状とは?

肩こり、不眠、免疫や脳にも影響

体の中心にある腸は、全身の熱を生み出す役割も担っている器官であり、内臓が冷えることで体の様々な不調につながってしまいます。

肩こり・片頭痛・不眠・食欲不振などの症状が出て、免疫機能が低下します。

消化不良や下痢を起こしやすくなったり、代謝の低下から内臓脂肪がつきやすくなったりすることも。

また、腸では脳の神経伝達物質をつくっていることが分かっており、腸の働きが悪くなると脳の機能に影響し、集中力や気力の低下、うつなど心の不調にもつながるとされています。

内臓冷えの改善方法

腸が好むのは、同じ時間に食べること

食事する女性のイラスト

内臓冷えの予防・改善には、腸を健康にすることが一番の近道。そのために最も大切なのが、規則正しく食べることです。

腸の動きは自律神経に支配され、毎日同じリズムで動くようプログラムされています。お腹がすいてから食べる、忙しいから昼食を抜くというのは、腸本来のリズムを乱し腸の働きを低下させることに。

毎日決まった時間に食べることが、腸には最も負担が少ないのです。

食事の回数は3食が基本ですが、高齢者などは特に、胃腸を休める時間を長くとり、2食にしたほうがよいことも。

食事の量は変わらないのに太り出してきた、疲れやすくなったなど、代謝機能や心肺機能の低下が現れたら、腸の健康のためにも2食に減らしてみるとよいでしょう。

スパイスで腸に刺激を!

豆腐と薬味

腸を鍛える食材には、食物繊維、発酵食品、そしてスパイスが挙げられます。

食物繊維や発酵食品は、日本の伝統的な食事を心がけることで摂取できるでしょう。

スパイスは味覚を刺激する食材としても有効です。塩分代わりにスパイスを活用すれば、減塩にも役立ちます。

生姜、わさび、からし、みょうが、ねぎ、しそなどの和のスパイスならば、薬味として気軽に活用できます。

スパイスを摂るのにおすすめなのがカレーとキムチ。スパイスは腸に刺激を与え、体を温めたり、代謝を促進したりするのに効果的です。

ゆったりコーディネートでお腹を締め付けない

保温効果が高いと思われがちな体にフィットした服。実は身体を締め付けるため、血行が悪くなり逆効果に。

特にウエストがきついものは、お腹の血行を滞らせ、お腹を冷やしてしまう原因になります。お腹を温めるためには、ゆるっとした大きめのセーターなどがおすすめです。

体と服の間に隙間が生まれ、隙間を流れる温まった空気が身体を包み冷えから守ってくれます。

軽めでもOK! 日常に運動を

適度な筋肉をつけることで、水の巡りがよくなります。ヨガなどもよいでしょう。

この方にお話を伺いました

日本薬科大学教授 百済診療所院長 丁 宗鐵 (てい むねてつ)

丁 宗鐵

北里研究所東洋医学総合研究所研究部門長、東京大学大学院医学系研究科生体防御機能学講座客員助教授を経て、現職に至る。漢方薬の医学書や健康書の他、暮らし方 や生き方にまつわる著書が多数。朝にカレーを食べる健康法も提唱している。

※この記事の情報は、『養命酒だより2014年夏号(養命酒製造株式会社)』より参照しています。

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