タイプ別の対処がポイント!ハーブと運動で便秘を解消
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タイプ別の対処がポイント!ハーブと運動で便秘を解消

女性の2人に1人が悩んでいるといわれる便秘。便秘が続くと老廃物が体にたまってしまうので、疲れや冷え、肌荒れなどの原因になります。

自分の便秘タイプをチェックして早めに適切なケアを行い、体の中から健康的に美しくなりましょう。

便秘タイプをセルフチェックして解決!

慢性的な便秘は、症状や原因によって主に①けいれん性便秘、②弛緩性便秘、③直腸性便秘の3つのタイプに分けられます。

複数のタイプが重なっている場合もあるので、セルフチェックで自分に合った効果的なケアを実践しましょう。

①けいれん性便秘タイプのチェックリスト

けいれん性便秘タイプのチェックリスト

3個以上チェックがついた人は、けいれん性便秘タイプ。

心配事や悩み事、不安、緊張といった精神的なストレスや、不規則な生活や疲れなどによる自律神経の乱れが原因です。腸のぜん動運動がスムーズにいかず、ぎゅっと収縮してしまっている状態。小さくて硬いコロコロ便になりがちです。

ストレスたまり過ぎ!? けいれん性便秘タイプのケア

けいれん性便秘タイプは、腸を動かしすぎると腹痛が起こりやすいので、腸を緩めて、ぜん動運動を整えてくれるハーブでのケアがおすすめです。

ストレスとコロコロ便の改善におすすめのハーブ2選

植物の有効成分をそのまま利用するハーブは、便秘薬と比較して作用が穏やかで安全性も高いのが特徴。

なかでもジャーマンカモミールは腸のぜん動運動の調整に、ダンデライオンは便を軟らかくして、量を増やすのに有効です。コロコロ便の人は、ぜひ取り入れてみて。

●ジャーマンカモミール

ストレス性の胃腸トラブルにおすすめの万能ハーブ。リラックス効果があるのでストレスを和らげることで、腸の緊張を緩め、弛緩と収縮の働きを整えます。

ジャーマンカモミールの効能や使い方について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
リラックスハーブの代表格ジャーマンカモミールの効能と使い方

●ダンデライオン

ダンデライオンの根っこに含まれる成分「イヌリン」には便を軟らかくする作用があり、腹痛を起こさず穏やかな排便を促します。ダンデライオンを焙煎した、たんぽぽコーヒーが手軽でおすすめです。

ダンデライオンの主な効果や効能をまとめた記事もあるので、さらに詳細を知りたいという方は、ぜひチェックしてみてください。
ハーブでデトックス!ダンデライオンの効能とおすすめのとり入れ方

容器に入ったダンデライオン

②弛緩性便秘タイプのチェックリスト

弛緩性便秘タイプのチェックリスト

3個以上チェックがついた人は、弛緩性便秘タイプ。

産後の女性や高齢者の方に多く、便意があるのになかなか出ない状態。筋力の低下や運動不足、加齢などによって腸の動きが低下し、便を押し出しにくくなるのが原因です。

そのため、玄米など食物繊維を多く含む食べ物をとると、さらに腸の動きが悪くなり、便が腸内に停滞します。

筋力が足りない? 弛緩性便秘タイプのケア

弛緩性便秘タイプには、腹筋の筋力トレーニングと、ハーブでのケアがおすすめ。座ったままできる腹筋や、腸の調子を整えるハーブを紹介します。

座ったままの斜め腹筋で筋力を鍛えよう

背もたれのある椅子やソファーに座って両手は後頭部に。そのまま斜めに胴体を倒して起こします。これを左右交互に繰り返しましょう。排便力アップはもちろんのこと、ぽっこりお腹の解消にも効果的です。

椅子に座って腹筋する女性

ペパーミンントやレモングラスで腸の働きをアップ

腸のぜん動運動を促す作用があるペパーミントやレモングラスのハーブティーで、腸の働きを回復させましょう。

レモングラスのハーブティー

③直腸性便秘タイプのチェックリスト

直腸性便秘タイプのチェックリスト

3個以上チェックがついた人は、直腸性便秘タイプ。

排便の一歩手前まで便が移動しているのに、便意が伝わらないために起こる便秘。女性に圧倒的に多いこのタイプは、便を我慢することでお尻周りの排便センサーが鈍ってしまうのが原因。直腸の中にカチカチの便が溜まってしまいます。

朝、時間の余裕がなく、トイレに行かずにバタバタと出かける生活パターンの人に多く見られます。

トイレを我慢しすぎ? 直腸性便秘タイプのケア

直腸性便秘タイプの場合、生活習慣の見直しや、姿勢の改善が効果的です。排便サイクルのつくりかたと、スムーズなお通じのための姿勢について紹介します。

朝は30分の余裕をもってトイレタイムを

このタイプの人は便意を無視しないことが何より大切。朝はいつもより30分早めに起きて、朝食後のトイレタイムを習慣づけましょう。

朝の排便サイクルをつくるためには、夜の過ごし方もポイント。夕食はあまり遅くならないようにして、睡眠時間をしっかりとることを心がけて。

翌朝、空腹の状態で目覚め、水分をとって朝食を食べることで腸の動きがよくなります。

トイレは前かがみの姿勢で

トイレでは足を床につけて(かかとは上げてもOK)、胸をひざにつけるようなイメージで前かがみの姿勢に。すると肛門括約筋が緩むので、背筋を伸ばしたままの姿勢よりもいきまずに、スムーズなお通じにつなげられます。

直腸性便秘タイプでない人にもおすすめです。
トイレで前かがみの姿勢をする際のイメージ図

この方にお話を伺いました

緑蔭診療所 橋口 玲子 (はしぐち れいこ)

橋口 玲子

1954年鹿児島県生まれ。東邦大学医学部卒。東邦大学医学部客員講師、および薬学部非常勤講師、国際協力事業団専門家を経て、1994年より緑蔭診療所で現代医学と漢方を併用した診療を実施。循環器専門医、小児科専門医、認定内科医、医学博士。高血圧、脂質異常症、メンタルヘルス不調などの診療とともに、ハーブティやアロマセラピーを用いたセルフケアの指導および講演、執筆活動も行う。『医師が教えるアロマ&ハーブセラピー』(マイナビ)、『専門医が教える体にやさしいハーブ生活 』(幻冬舎)、『世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典』(マイナビ)などの著書、監修書がある。

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