女性の体調は、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の働きが大きく関与するため、女性ホルモンの分泌量が変動する月経前や排卵期は不調が起こりやすくなります。
生活スタイルの変化から妊娠・出産の回数が減ったことで、一人の女性が経験する月経の回数は増加。さらに家事や育児、仕事のストレスの影響から、PMS(月経前症候群)と呼ばれる女性特有の不調に悩む人が増えています。
女性ホルモンや自律神経をコントロールしている脳の視床下部はストレスの影響を受けやすく、ストレスが大きいと女性ホルモンの分泌に異常を起こしてしまうのです。
また、冷えが症状をさらに重くしてしまうことも。交感神経の緊張や血流が悪くなることが、卵巣機能や月経痛に悪影響を及ぼします。
PMSの症状をチェック!
PMSは月経の2週間ほど前から心身にさまざまな不調が起こるもので、月経が始まれば消失します。むくみから体重が増え、ひどい人では4kgも増える人も。
深刻なのは精神症状で、イライラから人とのトラブルを招くケースも少なくありません。この時期はなるべく大事な用事を入れない、いつもより長く寝るなどして先回りのケアを心がけましょう。
症状がつらい人には、漢方が有効なことがあります。試してみたい場合は、漢方の専門医や専門薬局に相談してください。
PMSの原因は?
PMSの原因は、月経前の相対的なエストロゲンの低下にあります。つまりPMSが起こるということは、女性ホルモンのバランスが正常である証拠。月経前はこういうものと開き直ることも大切です。
PMSに負けない! イライラや過食を先回りして回避する方法
低カロリーでも満足感のある食事を
この時期の過食やイライラを防ぐには、野菜たっぷりの鍋物など、量はあるけど薄味でカロリーの低い料理を食べるようにしましょう。甘いものが食べたくなったら、代わりにカルシウムやマグネシウムを含むヨーグルトや、少量でも食べごたえのあるナッツを。
生理前だけでなく、生理中の不調にも悩んでいるという方は、不調別に意識するとよい食生活&食べ物を紹介しています。
また、下記記事では、生理前・生理中に甘いものを食べたくなるメカニズムと解消法を解説。こちらもあわせて参考にしてください。
イライラにはリフレッシュ系のハーブ
ハーブや精油の中には、月経前のイライラを和らげる作用をもつ物があります。ハーブティーならレモンバームやカモミールがおすすめ(ハーブティーの淹れ方はこちら)
夜の活動を控え、家で静かに過ごすときのお供にいかがでしょう。
上記に加え、PMSにはアロマを使った対処方法も有効です。下記記事ではアロマを使った対処法をご紹介していますので、あわせてご活用ください。
女性特有の不調の特徴は、ホルモンバランスの変化や不調の原因を知っていれば先回りして対処できることです。セルフケアで上手に付き合っていきましょう。