茶葉は食べても美味しい!お茶の苦味を味わう薬膳レシピ
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茶葉は食べても美味しい!お茶の苦味を味わう薬膳レシピ

苦味には不要なものを下ろして便秘やむくみを改善する働きがあります。また、体の熱を取り除き、血液を全身に送り出す「心」の働きを助ける作用も(※)。夏バテ予防の効果も期待できるため、暑くなるこれからの季節に積極的に取りたい味です。

※五臓と五味の対応は「薬膳とは? いつもの食材でできる薬膳の基本」をご覧ください。

また苦味は、甘味や辛味、鹹味(塩からい味)に比べると、味わう機会が少ないもの。苦味をしっかりと味わうことで、加齢と共に鈍くなる味覚神経を鍛えられます。

そこで緑茶の苦味を美味しく味わえるレシピを2つご紹介。新茶の季節、緑茶をまるごと味わって、味覚神経を鍛えませんか?

緑茶とじゃこの丸麦入り混ぜご飯

緑茶の混ぜご飯

じゃこの旨味と緑茶の香りが豊かな、大人の味わい。

丸麦には熱を抑え、消化吸収を助ける作用があります。ビタミンやミネラルが豊富なクコの実を添えてどうぞ。

〔材料〕2人分(1人分301kcal/塩分1.1g)
米............................1/2合
丸麦(大麦)..........1/2合
じゃこ.....................大さじ1
酒............................大さじ1
塩............................小さじ1/3
茶葉(緑茶)..........小さじ2
クコの実 ................小さじ1強
〔作り方〕
米は研いでざるに上げて水を切る。丸麦はよく研いで水に30分浸す。じゃこに酒を振って混ぜておく。
炊飯器に米と丸麦、適量の水(分量外)を加えてから大さじ1(酒の分)の水を取り除く。塩とじゃこを酒と共に加えてよく混ぜて炊飯する。
茶葉はすり鉢でするか包丁で粗く刻む。ご飯が炊けたら5分蒸らして上下に返し、茶葉を振り入れて混ぜてから茶碗に盛りつけ、クコの実を飾る。

○アドバイス
・茶葉をご飯と一緒に炊くと苦味が強くなるため、炊いたご飯に混ぜましょう。
・新茶を使うと、より香り高くなります。

水出し緑茶のお吸い物

水出し緑茶のお吸い物

水出し緑茶にカツオだしとはんぺんの旨味も加わった、爽やかで冷たいお吸い物。

緑茶は水出しにするとカフェインの抽出が抑えられ、旨味が引き出されます。苦味と旨味をたっぷりと味わえる一品。

〔材料〕 2人分(1人分30kcal/塩分1.3g)
茶葉(緑茶)..........大さじ1
冷水.........................約200ml
はんぺん..................50g(1/4枚)
三つ葉 ....................少々
カツオだし...............200ml
酒..............................大さじ1
塩..............................小さじ1/4
〔作り方〕
水出し緑茶を作る。器に茶葉を入れて冷水を100ml注ぎ、10分置いたら茶濾しで濾す。茶葉を戻して残りの冷水100mlを注ぎ入れる。3分置いたら茶濾しで濾し、これを数回繰り返したら冷蔵庫で冷やしておく。
はんぺんは食べやすい大きさに切る。三つ葉の軸は細かく刻む。
カツオだしを火にかけ、沸いたら酒と塩を加えて混ぜ、はんぺんを加えて一煮したら火を止める。冷めたら1.を150ml注いで混ぜ、三つ葉の軸を加える。器に注ぎ、三つ葉の葉を飾る。

○アドバイス
・だし汁と緑茶が半々の割合になるため、だしはいつもより濃いめにとると美味しく仕上がります。
・余った茶葉は肉や魚などを炒める際に活用してもよいでしょう。

薬膳の考え方の基本については、以下の記事をご覧ください。

この方にお話を伺いました

料理研究家、管理栄養士、国際中医薬膳管理師 植木 もも子 (うえき ももこ)

植木 もも子

中医学や雑穀などを取り入れた、 美味しいだけでなく、体によい料理が評判。『からだを整える薬膳スープ』(マイナビ)、『気になる不調と悩みを改善 薬膳のつくりおき』(家の光協会)他著書多数。

※この記事の情報は全て、『養命酒だより2017年夏号(養命酒製造株式会社)』より参照しています。

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