低気圧による頭痛やめまいの治し方は?漢方&食事での体調管理3選
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低気圧による頭痛やめまいの治し方は?漢方&食事での体調管理3選

季節の変わり目や疲れ、ストレスなどで起こるプチ不調。「緑の診療所」で現代医学と漢方を併用した診療を行っている橋口玲子先生に、セルフケア方法を教えてもらいます。
今回の相談者は、介護の仕事をしている春美さん(仮名/30代女性)。繰り返し起こる頭痛や吐き気、むくみに悩み、「緑の診療所」を訪れました。

〔目次〕
低気圧にともなう頭痛やめまい【春美さんの症状】
毎日の飲み物&食事にひと工夫してセルフケア

低気圧にともなう頭痛やめまい【春美さんの症状】

春美さんの症状

春美さんは天気が崩れる前などに、吐き気をともなうめまいと頭痛を繰り返していました。

低気圧にともなう頭痛は、こめかみがズキンズキンと脈打つように痛む典型的な片頭痛でした。片頭痛にはさまざまな悪化要因がありますが、春美さんの場合は低気圧が近づいたときと月経直前に起こることが多いことが分かりました。

また、頭が締め付けられるような頭痛も合併。これは緊張型頭痛に多い症状で、春美さんは介護という仕事柄、肩こりがひどく、それが原因と考えられます。

〔春美さんの症状〕
吐き気をともなうめまいや、こめかみが脈打つような頭痛を繰り返す。
めまいや頭痛は、低気圧が近づいているときや生理直前に多い。
肩こりがひどいときには、頭全体が締めつけられるような頭痛も起こる。
足がむくみやすく、夕方以降はふくらはぎがパンパンに。
月経前は特にむくみやすく、体重が2㎏くらい増える。

春美さんのように低気圧で頭痛やめまいが起こる人は、気圧が下がる前に何となくだるい、生あくびが出る、ふわふわするようなめまいなどを感じるといいます。このように、天気の変化で体調が悪化することを「気象病」と呼び、頭痛やめまいのほか、気管支喘息や関節リウマチが悪化するケースもあります。

特に冬から春に向かう時期は湿度が徐々に高くなり雨も増えるため、秋の台風シーズンと並んで気象病の症状が出やすくなります。

また、むくみの原因の一つは春美さんの体質でした。春美さんは色白でややぽっちゃり型(身長160㎝、体重60kg)。漢方ではこのような体型は、余計な水分(水湿)がたまりやすい体質であると考えられています。

水湿は頭痛にも関係し、むくみとともに、低気圧の接近や黄体期(排卵の後から次回の生理までの2週間程度)に悪化しやすいといわれています。

漢方薬には余計な水分を、尿や便を通して出す効果を持つ薬がいくつかあります。便秘がちという春美さんには、便から余計な水分を排泄し、足のむくみを改善する漢方薬を処方しました。めまいや片頭痛が起こりそうなときには、水湿を取り除く別の漢方薬を追加して飲んでもらうことにしました。

さらに、片頭痛発作が起こったときには、片頭痛専用の頭痛薬も服用してもらっています。

毎日の飲み物&食事にひと工夫してセルフケア

春美さんには、漢方薬の服用とあわせて、セルフケアを勧めました。特に、肩こりからくる緊張型頭痛は片頭痛と異なり特効薬はないので、鎮痛剤頼りにならないよう、普段から肩回しや伸びなどのストレッチを心がけてもらっています。

また、肩こりは、精神的な緊張でも強くなります。食事介助時の誤嚥や、転倒による骨折が起こらないよう気を配る必要のある介護の仕事は、精神的な緊張も引き起こしていました。そのため、意図的にリラックスする機会をつくってもらうことにしました。

※緊張型頭痛について詳しくは、「チェック付、頭痛を和らげる方法!片頭痛・緊張型頭痛の原因と対処法」をご覧ください。

ペパーミント×緑茶の水出しブレンドティーでリラックス

ペパーミント×緑茶の水出しブレンドティーでリラックス

精神的な緊張をゆるめるセルフケアで、おすすめなのがペパーミント×緑茶の水出しブレンドティー。

仕事中のドリンクとして人気のコーヒーは、利尿作用があるのでむくみには多少プラスですが、カフェインの摂り過ぎは片頭痛を悪化させます。その点、緑茶を水出しでいれるとカフェインやカテキンは減り、リラックス作用のあるアミノ酸のテアニンが増えます。

これにドライハーブのペパーミントをプラスするのがポイント。ペパーミントの主成分・メントールには強いリフレッシュ作用もあります。ドライハーブの水出しの場合はメントールがマイルドになるので、仕事で疲れた後のリラックスにも向くブレンドティーです。

〔ペパーミント×緑茶の水出しブレンドティーの作り方〕
ティーポットに、煎茶(深蒸し茶がおすすめ)とペパーミント(ドライ)をティースプーン半杯くらいずつ入れる。
マグカップ1杯分の常温の水を注ぎ、15~20分置いて風味を出す。

※温かいお茶が飲みたい場合は、水出ししたものをマグカップ(耐熱)にうつし、電子レンジで温めてください。

暑い季節はこれをたっぷり作って、冷蔵庫で冷やしておくのがおすすめ。1.5リットルの水に対して、煎茶とペパーミントをそれぞれティースプーン2杯ずつ入れ、1~2時間置いて抽出してください。風味が出たら一度混ぜ、茶葉が沈んだら濾して、麦茶用のガラスポットなどに入れて保管しましょう。

緑茶もペパーミントも、ほてりを冷まして体を潤す作用があるので、夏バテや熱中症の予防、更年期のホットフラッシュを鎮めるセルフケアにも役立ちます。

更年期の症状とセルフケアについては、以下の記事もご覧ください。

豆類・海藻類で食事からも水分調整

ひじき

薬膳の考えを活かして、体に余計な水分が溜まるのを防ぐ食材を、日常的に取り入れるのも効果的です。その代表食材が、大豆や小豆、緑豆などの豆類と、こんぶやわかめ、ひじきなどの海藻類です。

むくみやすい、尿が出にくい、関節がはれて痛みやすい、胃にポチャポチャ水がたまった感じがするなどの症状が気になる場合は、これらの食材を日常的にとってみてください。

豆類や海藻類は食物繊維が多く低カロリーなので、体重が増えやすいタイプの方にもおすすめ。大豆とひじきの煮物など、常備菜を作っておくといいですね。

季節の変わり目は天気が不安定で体調も崩れやすくなります。毎日のセルフケアで上手に乗り切りましょう。

この方にお話を伺いました

緑蔭診療所 橋口 玲子 (はしぐち れいこ)

橋口 玲子

1954年鹿児島県生まれ。東邦大学医学部卒。東邦大学医学部客員講師、および薬学部非常勤講師、国際協力事業団専門家を経て、1994年より緑蔭診療所で現代医学と漢方を併用した診療を実施。循環器専門医、認定内科医、医学博士。高血圧、脂質異常症、メンタルヘルス不調などの診療とともに、ハーブティーやアロマセラピーを用いたセルフケアの指導および講演、執筆活動も行う。『医師が教えるアロマ&ハーブセラピー』(マイナビ)、『専門医が教える体にやさしいハーブ生活 』(幻冬舎)、『世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典』(マイナビ)などの著書、監修書がある。

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