ジンとは、ベースとなるアルコールに、ジュニパーベリーをはじめとしたスパイス・ハーブを加え、蒸留して造られるお酒です。
実はジンは、スパイスカレーと基本的な味覚の五味※(甘さ・しょっぱさ・すっぱさ・にがさ・旨み)の相性がぴったり。共通のスパイスやハーブを使用していることも多いため、味のペアリングが上手くいきやすい組み合わせなのです。そこで、クラフトジン「香の雫」にあうスパイスカレーのレシピをご紹介します。
「香の雫」の魅力を高める!スパイシードライチキンカレー
トッピングには、わさびやスプラウト(かいわれ等)を添えて。ヒーヒーする辛さでは「香の雫」の余韻が味わえませんが、鼻に抜ける爽やかな辛さはお互いの魅力を高め合います。
- 〔材料〕
- ■ホールスパイス
- カルダモン................5粒
- クローブ....................5粒
- シナモン....................5cm
- ベイリーフ................1枚
- 八角...........................1個
- 赤唐辛子....................1本
- ■パウダースパイス
- クミン.......................小さじ2
- コリアンダー............小さじ2
- ターメリック............小さじ1と1/2
- パプリカ...................小さじ1と1/2
- ブラックペッパー....小さじ1
- フェンネル...............小さじ1/4
- ■具材
- 鶏もも肉....................500g
- ヨーグルト................60g
- 塩...............................小さじ1と1/2
- レモン汁....................小さじ1
- 油...............................大さじ4
- 玉ねぎ........................1個(250g)
- にんにく....................20g
- フレッシュトマト.....1個(200g)
- ■トッピング(お好みで)
- わさび........................適量
- スプラウト(※)......適量
- 〔作り方〕
- 鶏もも肉を一口大にカットする。ヨーグルト、塩小さじ1/2を入れて混ぜ、冷蔵庫で30分つけ置く。
- 玉ねぎはスライス、トマトは角切り、にんにくはすりおろしにする。
- フライパンに油をひいてホールスパイスを入れ、中火で2分〜3分炒めて油に香りを移す。
- シナモン全体に気泡がついたら強火にし、玉ねぎと塩小さじ1/2を入れて炒める。
- ほんのり色づいたらにんにくを入れて青臭さが抜けるまで炒め、1.をヨーグルトの液と一緒に加えてさらに炒める。
- 鶏もも肉の表面が白くなったらパウダースパイス、塩小さじ1/4、トマトを入れる。木べらでトマトを潰しながら、焦げないように約15分間、強火で炒め続ける。水分が完全に飛んで色が焦げ茶色になったらOK。
- 残りの塩を加えて味を確認し、レモンを入れてさっと混ぜ合わせる。トッピングを添えて完成。
○アドバイス
・水分を入れない「炒める」カレーですが、焦げが気になる場合は強火で炒める際に水分を少し加えてもOK
・トッピングは、食べるときに混ぜてください。
・塩をしっかり入れるとおつまみにぴったりの濃い味付けになり、「香の雫」とよく合います。粗塩の場合は、最後に小さじ1/2程、分量外で追加するのがおすすめ。
・赤唐辛子を青唐辛子に変更すると、より爽やかな辛みになります。
レモンの爽やかな酸味が「香の雫」との相性をさらに高める
ぶなしめじの簡単アチャール
アチャールとは、塩や酢、レモンの果汁などで作る南インド料理で、カレーに混ぜながら食べたりします。
柑橘の爽やかな酸味は、炒めることで飛びやすいため、カレーを作る際に直接混ぜ込むと、旨みや風味が損なわれてしまいます。そこで、カレーに柑橘の爽やかな酸味を加えたいときには、アチャールを作って、混ぜながら食べるのがおすすめです。
- 〔材料〕
- ぶなしめじ................200g
- 塩....................小さじ1/2
- レモン汁....................大さじ2
- 油................大さじ2
- スパイシードライチキンカレー................小さじ1
- 〔作り方〕
- フライパンに油をひき、ぶなしめじを入れて柔らかくなるまで炒める。
- 完成したカレーのルーを小さじ1入れて混ぜ合わせ、ぶなしめじにカレーの旨みとスパイスの香りを移す。
- 塩を入れてサッと絡め、味を見て塩加減を調整する。
- 火を止めて、レモン汁を入れて絡めたら完成。
「香の雫」と「スパイシードライチキンカレー」のペアリング
「香の雫」にあうスパイスカレーとして誕生した「スパイシードライチキンカレー」。両者の相性を、ペアリングの中和・五味・味の同調・風味の同調、4つの視点から検討して生まれました。
中和...五味や刺激の中で互いの 個性を中和する
五味...お酒と料理の双方が揃うことで 五味全てがバランス良くなる
味の同調...お酒と料理の個性を重ねて、余韻を長く楽しむ
風味の同調...お酒と料理のフレーバーを合わせて風味の広がりや同調感を楽しむ
そもそも、ジンとスパイスカレーは「五味」の相性が抜群。2つが揃うことで、甘さ・しょっぱさ・すっぱさ・にがさ・旨みのバランスが取れる組み合わせです。
さらに、それぞれのほどよい苦味と酸味、爽やかで刺激的な風味を同調させ、ぴたっとはまった「香の雫」×「スパイシードライチキンカレー」ペアリング。試食した皆様の感想は以下です。
この方にお話を伺いました
CURRYPRODUCER、6curryKITCHEN店長 新井 一平 (あらい いっぺい)
1985年、静岡生まれ。趣味で始めた「人と人をつなぐ、カレーの場作り」が全国に広がり、約200回の開催、約10,000人とカレーを食べる。他、全国5ヶ所で開催中のスパイスカレー研究部(カレー教室)の部長を兼務。2017年からは6curryの代表シェフとして商品開発に関わり、現在に至る。カレーのように人、モノ、コトを混ぜ合わせるカレープロデューサー。