薬剤師が教える!体に嬉しい本格オリジナルチャイの作り方
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薬剤師が教える!体に嬉しい本格オリジナルチャイの作り方

カフェのドリンクメニューで人気のチャイ。一口飲むと、紅茶と、甘くスパイシーな香辛料の香りが広がり、じんわり温まります。

インドでチャイが飲まれるようになったのは1850年代以降のこと。

インドで栽培された茶のほとんどはイギリスで消費されていたため、インドに残る茶葉は屑のような茶葉の残骸、ダストティーでした。しかし、ダストティーはあまりにも苦く、とても飲めるものではありません。

そこで、ミルクやスパイス、砂糖を入れることにより美味しさを引き出したのがチャイの始まり。当時のインドのチャイは現在と異なり、ほんのわずかなミルクと大量の砂糖で煮込んでいたそうです。

ホールスパイスを使って
自宅で本格チャイを楽しもう

今では香辛料が入った甘いミルクティー、「マサラチャイ」が日本でもおなじみの味。スーパーなどで売っているホールスパイスを使えば、自宅でも本格チャイが楽しめます。

今回ご紹介するチャイのレシピは、スパイスやハーブの研究に取り組んできた養命酒製造の薬剤師こだわりの、オリジナルレシピ。
本当に美味しいチャイを追求して、何度も何度もスパイスの配合を調整し、試作を繰り返して完成した「本当は誰にも教えたくない(笑)」レシピです!

スパイスの香りが広がる本格チャイをぜひお楽しみください。

全部そろわなくても大丈夫!
チャイに入れるおすすめスパイス

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香ばしい香りと甘辛い味が特徴で、京菓子の八つ橋やアップルパイなどに使用されています。近年、血流がスムーズになる成分が含まれていると注目されているスパイスです。

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甘い香りがホットワインなどのホットドリンクと好相性。刺激的でスパイシーな香りが肉の臭みを抑えます。詳しくはこちら

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香り高く、料理や飲料の香りづけに重宝されます。最も良質とされるグリーンカルダモンはレモンのような爽やかな香りがします。

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薬味や、ジンジャーエールなどの飲み物、菓子の香りづけなど、幅広く使われるショウガ。爽やかな香りと辛味成分を含んだ独特な風味が特徴です。チャイには生ショウガよりも乾燥させたショウガを使用したほうがより美味しくなります。

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甘い香りとほんのりとした苦みが特徴。ひき肉料理と相性がよく、ハンバーグやミートソースなどの料理には欠かせない香辛料。
入れ過ぎに注意しましょう。

180612_6.jpg独特の甘い芳香があり、西洋料理やインド料理などで頻繁に使われます。

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香辛料として有名な黒胡椒、入れすぎると辛くなってしまうので注意が必要です。

ホッとあたたまる
チャイの作り方

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〔材料〕
水..................500ml
茶葉...............小さじ7杯(20g)
牛乳...............500ml(お好みで)
■A
シナモン.........4本(4.0g)
ジンジャー......小さじ3杯(2.0g)
カルダモン......13粒(2.0g)
クローブ.........13粒(0.5g)
お好みで
ブラックペッパー
フェンネル
ナツメグ
砂糖

〔作り方〕

  1. 鍋に500mlのお湯を沸かします。
  2. Aを乳鉢(ボウルなどで代用可)・乳棒(すりこぎ・スプーンなどで代用可)で軽く砕きます。
    ※お湯に浸りやすく、味と香りが出やすいように表面に傷がつけばいいので、粉々にする必要はありません。
    ※カルダモンはつぶしすぎると苦みがでるので注意しましょう。
    180612_8.jpg
  3. 砕いたAを1. に加え煮立たせ、香辛料の味と香りを引出します(約5~10分)。
  4. 鍋に茶葉を加えて紅茶を煮出します(約5分)。このとき茶葉の量が多過ぎると苦味が強くなってしまうので注意しましょう。180612_9.jpg
  5. 沸騰したら牛乳を入れます。量はお好みで調整して下さい。※牛乳は成分無調整を使用した方が美味しく出来上がります。
  6. さらに弱火で煮出します。砂糖と一緒に煮込んでもOK(約10分)。表面にミルクの膜でクリーミーな泡が出たら火を止めます。煮立たせ過ぎると吹きこぼれるので要注意。
  7. 茶こしなどを使って香辛料を取り除きます。180612_10.jpg

薬剤師のワンポイントアドバイス

1. 美味しさの決め手はホールスパイス

スパイスはホールスパイスを使用するのがおすすめです。香りが良く、風味も柔らかく仕上がります。

手に入らない場合はパウダーで代用も可能です。パウダーの方が香りや味が出やすいので、2/3~半分の量に調節しましょう。

2. 自分の好みに合わせてスパイスを調整

スパイスは全部そろえなくても、基本のシナモン、ジンジャー、カルダモン、クローブの4つがあれば大丈夫。

そこに、ピリリとスパイシーな味が好みの方はブラックペッパーを多めに、甘い風味がお好きな方はフェンネルを多めに加えると自分好みの味に近づきます。

ナツメグは多く入れ過ぎると苦みが出るので、少量で香りをつける程度がおすすめです。

3. 牛乳は成分無調整がおすすめ

使用する牛乳は成分無調整牛乳を使った方が、コクが出て美味しいです。

豆乳に置き換えたり、ミルクや甘みを加えずストレートでいただくのも美味しいですよ。ぜひ色々試してみてください。

※この記事は、2018年5月29日に開催した養命酒だよりバスツアーの「養命酒健康の森 スパイスから作る本格オリジナルスパイスティー講座」より編集しています

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