生薬
生薬とは、植物や動物、鉱物などの天然産物由来の薬物のことです。乾燥・切断などの簡単な加工をして用いられます。
クロモジの木や皮を用います。かじったり擦ったりするとさわやかな香りをたてます。高級楊枝の材料として用いられます。
詳しくはこちらベニバナの花を用います。鮮やかな赤色で、染料や油としても用いられます。血色を良くする作用があります。
詳しくはこちらメハジキの地上部です。「母に良い草」として、西洋でもローマ時代から婦人向けの薬として用いられてきました。
詳しくはこちらウコンの根茎を用います。鮮やかな黄色で、ターメリックとして、カレー作りに欠かせないスパイスでもあります。
詳しくはこちらアカヤジオウの根。可憐な花とちりめん状の葉が特徴的な植物です。古くから体力をつける生薬として知られます。
詳しくはこちら乾燥させたオタネニンジンの根です。中国では3000年前から用いられており、日本へは8世紀に伝来しました。強壮剤の代名詞的存在です。
詳しくはこちらイカリソウの地上部です。これを食べた羊が元気になったという故事とともに、強壮効果が知られています。
詳しくはこちら「立てば芍薬…」とたとえられる美しい花を咲かせます。園芸用にも用いられますが、生薬にはその根を用います。
詳しくはこちらニクジュヨウの肉質茎を用います。滋養強壮の作用があり、効きめがゆるやか(従容)なことからこの名があります。
詳しくはこちらトチュウは一科一属一種の植物分類的にも珍しい植物です。樹皮をはいだり、葉や枝を折ると、白銀色の糸を引く特徴があります。
詳しくはこちらクスノキ科の植物「ケイ」の樹皮を用います。香りがよく、スパイスとしてはシナモンと呼ばれます。健胃薬として知られます。
詳しくはこちらチョウジのつぼみです。クローブの名前で、スパイスとしても広く用いられます。その香りが、食欲を増進させます。
詳しくはこちらボウフウの根や根茎を用います。お正月に、一年の健康長寿を願って飲むお屠蘇にも使われています。
詳しくはこちらマムシの皮と内臓を取り除いて精製した生薬です。古くから強壮効果の良薬として知られています。
詳しくはこちら生薬は単体でも効能がありますが、組み合わせて用いることで新たな効きめが生まれたり、効能の幅が広がることがあります。漢方薬はその代表的なもので、古来より薬の効果を高めるための処方が研究されてきました。症状に合わせて植物同士を組み合わせたり、鉱物由来の生薬を加えてみたりと、その組み合わせは無限大です。さまざまな処方を生み出せるのも生薬の相乗効果が期待できるからなのです。