食べておいしく、インテリアとしてもおしゃれ、そして誰でも簡単にできるのがハーブ栽培の魅力。緑が美しいハーブを栽培して、飾ったり、食べたり、さまざまな用途で楽しんでください。
室内でハーブ栽培を楽しむ
ハーブは、温かく日当たりの良い明るい窓辺があれば、室内でも栽培が可能です。今回はペットボトルを使った育て方をご紹介します。
部屋の中においておけば、葉先をちょっと摘んで料理や飾りに使えますし、何回も収穫できるのでとても便利です。
ペットボトルでハーブを栽培する方法
ミントなどのハーブ類は戸外では冬には葉を落としてしまいますが、暖かい室内なら元気に育ちます。園芸店で売れ残ったハーブ苗でも、植え替えてあげればすぐにモリモリに。
水が減ったら足すだけと管理も簡単。ミントの他、パセリ・タイム・サラダバーネットなども育てやすいハーブです。
用意するもの
- ハーブ苗(写真ではパクチーを使用)
- ペットボトル(1.5リットルの炭酸ボトルがおすすめ)
- 培養土
- ケイ酸塩白土またはゼオライト
- 綿ロープ
- カッターナイフまたはペットボトル用ハサミ
- 目打ち(錐)
つくり方
- 〔How to〕
- カッターナイフかペットボトル用ハサミで、ペットボトルを上下に切り分ける。カッターナイフは刃を折って新しい刃先に変え、よく切れる状態にして行うと安全。
- ペットボトルの口から5cm上くらいの対角線上2か所に目打ちで穴をあける。
- あけた穴に綿ロープを通す。ロープの長さはボトルの上部分を逆さにはめた状態で、先端が底面につく長さにする。
- キャップ部分に根ぐされ防止のためのケイ酸塩白土かゼオライトを入れる。
培養土の入れ方
- 〔How to〕
- 苗の根鉢がおさまるくらいまで培養土を入れ、根鉢をなるべく崩さないように苗を入れる。
- 縁から1.5cm下くらいまで培養土を足し、土のすき間がないように竹串などで土をつついて空間を埋める。
水やりの方法
- 〔How to〕
- 最初は上から水をやって濁った水は捨てる。
- 濁らなくなったら新しい水を下部に注ぐ。
- 日の当たる窓辺などに置き、常にキャップ部分が水に浸っているように水やりする。
ポイント
ペットボトルの縁で手を切らないよう、ビニールテープなどを巻くと安心です。土が見えて気になるときは、上にカラーストーンなどを置いても◎。
好みのランチョンマットやラッピングペーパーなどでくるんでもおしゃれです。
育てたハーブの活用法
添えるだけでも、いつもの料理を豊かな味わいにしてくれるハーブ。体に嬉しい効果もあるので、是非隠し味やアクセントとして、料理に加えてみてください。
リラックスや虫よけに! さまざまなシーンで使えるミント
ミントには、鎮静作用や消化を助ける働きがあるので、お休み前のリラックスタイムにおすすめ。寝る前などに、ホットミルクに乾燥したミントの葉を入れると、驚くほどスーッと眠れるのでぜひ試してみてください。
ミントの香りには、防虫・抗菌作用もあるので、夏のガーデニング用の虫除けスプレー作りに活用してもよいでしょう。
この方にお話を伺いました
有限会社タカ・グリーン・フィールズ 深町 貴子 (ふかまち たかこ)
園芸家。有限会社タカ・グリーン・フィールズ専務取締役。東京農
業大学短期大学部農業科卒業。病弱だった幼少期に植物から「生
きる」意味を学び、「園芸で人を幸せにすること」が人生目標。NHK
「趣味の園芸 野菜の時間」や「あさイチ」などでもおなじみ。主な
著書に『ベランダですずなり野菜』(カンゼン社刊)など多数。
【ホームページ】http://www.taka-greenfields.com
【動画チャンネル】Youtube「horti」で検索