目のかすみや疲れは老化のせい?<br />習慣にしたい!目のエイジングケア
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目のかすみや疲れは老化のせい?
習慣にしたい!目のエイジングケア

見えにくさを「年のせい」とあきらめていませんか? 目の老化は、生活習慣を少し工夫したり、日常に目のストレッチを取り入れたりするだけで進行を遅らせることができます。

こんな不調は目の老化サイン?

まずは眼の健康度をチェックしてみましょう。

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誰にでも起こる目の老化
知らぬ間にピント調節力が低下

人間は外からの情報の8割以上を視覚から得ているとされ、「目」は私たちの生活にとって重要な器官です。しかし、目も体と一緒に少しずつ老化し、見えにくくなっていきます。

近年は眼精疲労やドライアイ、さらにはスマホの使い過ぎで一時的にピントが合いにくくなる"スマホ老眼"に悩む20〜30代も増えており、こうした不調は目の老化のサインと考えてよいでしょう。

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パソコンやスマホの使用でまばたきが減ることやエアコンなどが原因で涙の量や質が低下し、目の表面が乾燥した状態。充血や痛みを伴うことも。加齢による涙の量の減少も一因に。こまめな目の休息とまばたきを意識して。

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目を酷使し、毛様体筋が硬直してピント調節機能が一時的に低下した状態。老眼と違い、少しするとピントは合うようになるのが特徴です。

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目の使い過ぎで毛様体筋が酷使され、疲労が蓄積している状態。頭痛や肩こりなどにつながる。老眼の見えにくい状態を放置しておくのも目の疲労に。

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近くの物が見えにくい状態。加齢に伴う水晶体の硬化と毛様体筋の衰えにより、ピントを合わせられなくなるのが原因。45歳くらいから自覚する人が多く、70代くらいで進行は止まります。

目を酷使する生活を見直し、ピント調節力を鍛える目のストレッチやエイジングケアに役立つ食事を習慣にして、健康な目を保ちましょう。

道具いらず!ピント調節力を改善する簡単ストレッチ

目が疲れた時はもちろん、時間を決めて毎日の日課にするのもおすすめです。

グー・パーまばたき体操

毛様体筋をほぐし、目の周りの筋肉を鍛えるのに有効。目の疲れだけでなく、クマやたるみ解消にも効果があります。バスタイムなどに実践してみましょう。

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1. まっすぐ前を向き目をぎゅっと2秒間閉じる。
2. 目を見開いて2秒そのままに。1. 2. を3~5回繰り返す。

遠近トレーニング

毛様体筋と水晶体をストレッチしてピント調節力を鍛えます。老眼の進行抑止や、疲れ目の改善にも有効。仕事や家事などの隙間時間にトライするのもgood。

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1. 親指の爪が目と同じ高さになるよう顔の前にもってくる。
2. 爪を見ながら、寄り目になるくらい顔に引き寄せ、1秒キープ。
3. そのまま目を離さず腕を伸ばす。1. ~3. を5回行う。

[ホットタオルと冷えタオルの使い分け]

目の使い過ぎで疲れた場合は、ホットタオルを用意して目の上にのせましょう。血流が改善され、緊張した毛様体筋が緩みやすくなります。

また、炎症による目の痛みや充血を和らげるには、冷やしたタオルが役立ちます。目の状態に合わせて使い分けましょう。

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目や体の「酸化」と「糖化」を防ぐ
食事を心がけましょう

エイジングケアでは、体内からのアプローチも重要です。そこでカギとなるのが、老化を促進する一因である「酸化」と「糖化」を防ぐ食事です。

酸化を防ぐには、体内に増えた活性酸素を除去する抗酸化作用の高い食べ物がおすすめです。さらに、目の健康に役立つ魚介類などを意識して食事に取り入れるとよいでしょう。

糖化は体内で過剰になった糖質がタンパク質と結びついて起こるもので、加齢と共に白目が黄ばんでくるのもその一つ。米飯やパンを食べる前に野菜など食物繊維が多い物を食べて血糖値の上昇を緩やかにしたり、お菓子やお酒を控えめにしたりして、体内に余分な糖質を残さない食習慣を心がけることが大切です。その他、食後の軽い運動や十分な睡眠、紫外線対策も欠かせません。

目の健康に役立つ食べ物

野菜・果物・果実類

抗酸化作用の高いビタミンA、C、Eが豊富なのは"カラフルな食材"。中でもリコピンが多いリコピン人参は、目によい機能性野菜としても注目されています。

ブルーベリーなど紫色の果実や赤ワインは目の血流を改善し、毛様体筋をほぐすのに有効。ワインはグラス2杯(240㎖)程度が目安です。20180320_10.jpg

ナッツ類

アーモンドやくるみなどのナッツ類は、血糖値の上昇も抑えます。少量で腹持ちがよいため、小腹が空いた時の間食にも◎。

ちなみに、ピーナッツ(豆類)は、薄皮に抗酸化作用が高いレスベラトロールが豊富なので、薄皮ごと食べましょう。

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魚介類

イカやタコ、カキ、アサリなどに豊富なタウリンは水晶体をクリアに保ちます。煮物やお吸物にする時は汁ごといただきましょう。

サンマやサバなどの青魚に多いDHA・EPAは、ドライアイにおすすめ。

エビやカニ、イクラ、サケなど赤みのある物に含まれるアスタキサンチンは、極めて抗酸化作用が高く、血流もよくするので、眼精疲労の改善に有効です。20180320_11.jpg

目の不調に効くお茶
お茶でほっと一息ついて、目を癒やしませんか20180320_12.jpg

かすみ目・目の疲れに ▶ メグスリノキ茶
カエデ科の目薬の木を煎じたお茶で、江戸時代には目の特効薬として広く普及。タンニン成分が目の炎症やかすみ目などを改善。

目のむくみに ▶ 緑茶
苦味成分であるカテキンが血流を促進させて目のむくみを改善。

老化防止に ▶ ジャーマンカモミールティー
抗炎症作用と抗糖化作用があり、老化防止の強い味方に。

眼精疲労に ▶ 菊花茶
菊の花を乾燥させたお茶。目を元気にするビタミンAが豊富。
(菊花について、詳細はこちら。)

※記事内の情報は全て、2018年3月発行の会報誌『養命酒だより春号』より参照しています。

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