脳を活性化して判断力や記憶力をアップ!使えば蘇る脳トレ法4選
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脳を活性化して判断力や記憶力をアップ!使えば蘇る脳トレ法4選

いま何を取りに来たのか忘れてしまった、顔は浮かぶのに名前が思い出せない...。このような"ど忘れ"の経験はありませんか?

ついそんなものと諦めがちですが、脳は筋肉と同様に使えば使うほど鍛えられていく器官。しかも、そのスピードは筋肉よりもはるかに速く、ダイナミック。
新しい刺激に出合った瞬間、情報をやりとりする新規のネットワークが生まれ、あっという間に脳は活性化していきます。

年齢に関係なく、脳は鍛えることで、記憶力や判断力といった様々な力を存分に発揮できるようになるのです。

ど忘れが気になったら、脳を鍛えるチャンス。脳を意識して使って、活性化させましょう。

"脳のメモ帳"を訓練して脳を活性化!

ワーキングメモリのイメージ

脳を活性化させるカギは、脳の「ワーキングメモリ」にあります。これは前頭前野という領域に強くかかわる、"脳のメモ帳"のようなもの。

行動しながら必要な情報を呼び出し、一時的に記憶する能力で、作業記憶とも呼ばれます。

物事の優先順位を決めたり、同時進行したりする時にも活用されるワーキングメモリ。例えば、計画を立てる、家事や用事をこなす、会話を楽しむといった私たちの知的活動に深くかかわっています。

ところが疲労やストレス、加齢によりワーキングメモリの機能が低下すると、作業効率や成果が落ちたり、すぐに判断できず、物事を同時進行できなかったりすることが目立ってきます。

ど忘れが増えるのも、必要な情報の取り出しが遅くなるため。ワーキングメモリはトレーニングを積めば、いつまでも効率よくスムーズに使うことが可能です。

脳には騙されやすいクセがあります。「年を取るともの覚えが悪くなる」と説明を受けたチームは、そうでないチームより記憶力テストの結果が悪くなるという研究があるほど。

そのため、マイナス思考は禁物。前向きに考えるだけで、脳の活性化に十分効果的です。

「アハ体験」でも脳が活性化

何かの拍子に答えやアイデアが浮かんだ瞬間、「あ、分かった!」という快感で脳が一気に活性化します。こうしたひらめきを、脳科学では「アハ体験」といいます。

分かったという達成感を得ると、快感物質のドーパミンが放出され、やる気をもたらします。ひらめきは、脳がリラックスしている時に起こりやすいのが特徴。

前頭前野を活性化させる場合とは逆に、単調で慣れた手作業を繰り返すと脳がリラックスして、ひらめきを得やすくなるでしょう。

脳を活性化する秘訣は手作業にあり!

手と脳のイラスト

日常生活で脳を活性化させる手段の1つが、手先を動かすこと。

手は"脳の出先機関"といわれ、手先を動かすと脳の情報処理領域はもちろん、感覚や運動領域など広範囲が刺激されるのです。

脳は新しい挑戦をする時、神経細胞のネットワークをたくさんつくりますが、作業に慣れてくると使うネットワークが減り、省エネ化が進みます。

そのため、脳を鍛える上では、慣れたルーティンワークよりも、「ちょっと大変」と思うくらいの作業がおすすめ。例えば、利き手と反対の手で字を書くのもよいでしょう。

「上手にできた」と感じるようになったら、別の手順を組み合わせる、早く仕上げる、課題のレベルを上げるなどの工夫をしましょう。慣れた作業を続ける場合は、仲間と楽しんだり、心を込めて取り組んだりすると、脳の活性化に有効です。

暮らしの中の脳トレ法

掃除をしつつ夕飯を考える女性のイラスト

脳を鍛えるには、ワーキングメモリを使うことが大切です。日頃の家事や趣味、遊びなども意識的に取り組むだけで、トレーニングに役立ちます。

脳の活性化方法① 料理

調理の順番を考え、仕上がりをイメージしながら作ることで、ワーキングメモリを活用。皮むきは皮むき器でなく包丁を使うなど手作業を増やしましょう。いつもの献立に新しいメニューを1品追加してみるのも◎。

脳の活性化方法② DIY・手芸

手先を使うだけでなく、自由にアイデアを練り、作品を想像しながら作業しましょう。趣味として楽しんだり、仲間と共同作業したりするのもおすすめです。

脳の活性化方法③ 日常生活を「変えて」みる

ワンパターンな生活は脳への刺激が不足しがちです。

たとえば通勤やお散歩のルートの変更。意識してルートを変え、街並みをじっくり観察しながら歩きましょう。帰宅後は地図を見て、辿ったルートを確認。「地図を見る行為」と「思い出す行為」が脳の活性化を促します。

脳の活性化方法④ 利き手ではない手を使う

脳は、論理的思考を司る「左脳」と、感情を司る「右脳」に大別できます。

一般的に右利きの人は左脳が発達し、左利きの人は右脳が発達しているといわれています。バランスよく両方の脳を使うことを心がけるなら、利き手ではない手を積極的に使ってみましょう。

たとえばスマホの操作。手や指を動かすこと自体、脳の活性化になりますし、「聞く耳」も左右変わってきます。

脳の活性化方法⑤ ものごとを同時に進める

複数の刺激を同時に与えると、脳を鍛えることができます。

歌ったり、字幕の映画を見たり、音読するなど、同時に別のことを意識的にしてみましょう。

音読は、読む行為の「インプット」、声に出して読む「アウトプット」さらに自分の出した声が耳に入ることによって音声言語の領域も刺激され、脳が活性化します。

音楽を聴きながらのウォーキングなどもおすすめです。

脳の活性化を促すブレイクタイム

長時間集中していると「疲れたなぁ」と感じます。これは頭が疲れたというより、「集中力が続かなくなった」といえるでしょう。そこで大切となるのは休憩です。

姿勢を変える

個人差はありますが、人間の集中力は45分~1時間程度です。

机に座って集中していたのなら、休憩時間には立ち上がって少し歩きましょう。同じ姿勢をとり続けたことにより首や体全体、もしくはパソコンなどを長時間見ることで目が疲れているはずです。

それらを「ほぐす」意味で歩いたり、眼球の周りをやさしく揉んだりしてマッサージするようにしましょう。

疲れたからって暴食はNG! 仮眠やハーブティーでリフレッシュ

ハーブティー

リフレッシュには「仮眠」も適しています。

また、脳のエネルギー源となるのはブドウ糖。ブドウ糖はご飯やパンなどの炭水化物から作られますが、「頭が疲れた」といってご飯をバクバク食べる...というのは避けましょう。

急激に血糖値が上がるため、体が自然と血糖値を下げる物質(インスリン)を出して、ご飯を食べる前よりダルくなることも。

休憩中に食べるとすればチーズをひとかけらぐらいにとどめましょう。

ハーブティーやコーヒーもリフレッシュに有効です。その香りにより、仕事中に使っていなかった「嗅覚」が刺激されて脳の活性につながります。午後にいただくなら、カフェインが入っていないハーブティーがおすすめです。

また、ハーブティーをいれるといった「作業」も有効。集中していたときとは異なる作業をすることで、脳の使用していなかった部分を刺激してくれます。

この方にお話を伺いました

諏訪東京理科大学教授 篠原 菊紀 (しのはら きくのり)

篠原 菊紀

東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。専門は脳科学、健康教育学、精神衛生学。テレビ、ラジオ、雑誌などで解説を務める他、アミューズメント、教育、観光企業などとの共同研究にも取り組む。『キレない子どもの育て方』(集英社)、『不老脳』(アスキー新書)など著書多数。長野県茅野市の「茅野市縄文ふるさと大使」も務めている。

※この記事の情報は、『養命酒だより2017年冬号(養命酒製造株式会社)』より参照しています。

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