スパイスでピリッと大人味!薬剤師が教える水出しコーヒーの作り方
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スパイスでピリッと大人味!薬剤師が教える水出しコーヒーの作り方

コーヒーといえばお湯で淹れることが多いですが、水でじっくりと抽出した水出しコーヒーも人気ですよね。美味しいうえに、コーヒーの粉をお茶パックに入れて放置するだけなので簡単に作れます。

そんな水出しコーヒーを抽出する時にスパイスも一緒に入れるだけで、香り高い水出しスパイスコーヒーが完成です。コーヒーはもともと煎じ薬(薬草や生薬を水に浸し煮出したもの)として用いられていたこともあり、スパイスとの相性は抜群。

スパイスの効果効能と豊かな香りが嬉しい水出しスパイスコーヒーを作りましょう。

起源は高僧の秘薬!?
コーヒーの歴史

コーヒーは元々エチオピアで実や種が食べられていました。コーヒーを「飲む」ようになったのは9世紀頃。当初は眠気覚ましなどの目的でイスラムの高僧が秘薬として焙煎せずに飲んでいましたが、13世紀頃に庶民の間で焙煎を加えてお酒の代わりに飲まれるようになりました。

その後、ヨーロッパに伝わり、やがて世界中の植民地で栽培されるようになったと言われています。

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健康効果に注目集まる!
コーヒーの成分と効能

コーヒーの代表的な成分は、疲労や眠気を軽減する覚醒作用を持つカフェイン。他にも、コーヒーにはクロロゲン酸と呼ばれるポリフェノールが含まれており、その抗酸化作用に注目が集まっています。

体質にもよりますが、カフェインは摂取後1時間で効果を示し、3~4時間ほどで効果は半減します。飲み過ぎると軽い依存症を引き起こすと言われているため、適量(1日に1~2杯程度)を心がけましょう。

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\何度も試作を重ねました!/
水出しスパイスコーヒーの作り方

家庭で本格的に作りたい場合は、ホールスパイスをすり潰すところから挑戦してみましょう。簡単に作りたいときには、粉状のスパイスをコーヒーに直接混ぜてもOKです。
(※多少風味が変わります。粉っぽさが気になる場合は量を少なめに調整するか、注ぐ際にろ過しましょう。)

〔材料〕
水(軟水がお勧め)........................ 500ml
コーヒー(深煎り中挽き)............ 40g
スパイスミックス.......................... 適量
※材料・作り方は下部をご参照ください。

〔作り方〕

  1. コーヒーとスパイスミックスを、それぞれお茶パックに入れて水に浸ける。
  2. 水に浸けたものを冷蔵庫で半日~1日放置する。
  3. 十分に味と香りが出た所でコーヒーとスパイスを取り除く。

スパイスミックスの作り方

〔材料〕水500ml分
ジンジャー...................... 小さじ1
ブラックペッパー............ 6粒
クローブ.......................... 6粒
カルダモン....................... 6粒
■お好みで加えるもの
シナモン.......................... 少々
ナツメグ.......................... 少々
フェンネル...................... 少々
クミン............................ 少々

〔作り方〕

  1. ブラックペッパー、クローブ、カルダモンを乳鉢に入れる。
  2. 表面の殻が割れる程度に乳鉢・乳棒で軽くつぶす。
    ※ボール・すりこぎ棒などで代用可能です。
  3. 残りの材料を合わせてお茶パックに入れる。

○アドバイス
水出しコーヒーは非加熱なので、冷蔵保存をするようにしてください。また、完成から1日以内に消費するのが理想で、衛生面から作り置きは避けましょう。

味も香りも楽しめて、嬉しい効果も期待できる水出しスパイスコーヒー。水につけて置いておくだけという手軽さなので、夜の間に作っておけば、忙しい朝でも美味しいコーヒーがいただけます。

スパイスを加えて健康に
コーヒーに合うおすすめスパイス

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生姜は加熱することによって成分が変化し、温め効果が増します。体を冷やしすぎないように水出しコーヒーには乾燥生姜がおすすめです。

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刺激的でスパイシーな甘い香りがコーヒーと好相性。インスタントコーヒーに加えると高級感が増します。但し香りが強いので入れ過ぎに注意しましょう。
クローブについて詳しくはこちら

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消化と唾液の分泌を助けることで知られています。サウジアラビアでは、「ガーワ」と呼ばれるカルダモンコーヒーがよく飲まれ、お客さまをもてなす歓迎の飲み物とされています。

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黒胡椒は、抗菌・防腐・防虫作用が知られており、冷蔵技術が未発達であった中世においては、料理に不可欠でした。野性的でさわやかな香りと、ピリッとした強い辛みがコーヒーによく合う、大人の味です。

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血流がスムーズになる成分の他、老化した毛細血管を修復する働きも注目されているスパイス。シナモンとコーヒーの相性はとても良く、砂糖やミルクと並び、シナモンパウダーを置いているコーヒースタンドも良く見かけます。ホットワインや紅茶など、コーヒー以外の飲み物に入れても◎

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甘い香りとほんのりとした苦みが特徴。コーヒー本来の甘さと香りをひきたてます。ただし、入れ過ぎには注意しましょう。

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フェンネルは種子も葉も茎も食することができるハーブ。コーヒーにはフェンネルシード(種子)を使用します。強い風味がアクセントとなって、コーヒーがキャラメルのように甘く感じられるかもしれません。ダイエットに効果的と注目されています。
フェンネルについて詳しくはこちら

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カレーやサブジ(野菜の炒め煮)などインド料理に欠かせないスパイス。強い芳香、苦味や辛味があり、香りを嗅いだらカレーを連想する人も多いと思います。日本人になじみのあるスパイスで、コーヒーに加え、お茶や料理など幅広く活用できます。

※この記事は、2018年9月9日~10日に開催した「養命酒健康の森 水出しスパイスコーヒー講座」より編集しています。

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