お子さんの入学や職場異動などで、新しい環境での生活が始まった方も多いと思います。「さぁ、頑張るぞ」と張り切る一方で、「初めて会う人や慣れない事だらけでうまくやれるかな」と不安を感じるのも自然なこと。スムースに周りに溶け込めれば気疲れも減ります。溶け込むための第一歩が挨拶です。挨拶は「私は敵ではありません」というメッセージ。相手に好意が伝わるメッセージ性を高める、挨拶のスキルをご紹介しましょう。1. から6. にいくほど親しみがこもっている印象が強まります。
- 相手の目を見て会釈をする。
- 明るい表情を心がける。
眉と眉を離し、胸を広げる姿勢を意識すると微笑む準備ができている表情になります。 - 声をかける時は語尾まではっきりと。
- 挨拶のあとに相手の名前を付ける。
「おはようございます、〇〇さん」 - 目上の人に対してでなければ、手をあげる等、身振りを付ける。
- 同じ日にまた顔を合わせてもその度に挨拶する。
人前で緊張しやすく人見知りしやすい人は、目と目を合わせることが苦手で硬い表情になってしまいやすく、声も小さくなりがち。自分ではそんなつもりはなくても、相手は自分が避けられているような印象を持ってしまうかもしれません。「にっこり微笑んで挨拶しなくては」と考えると余計に緊張して顔が強張ってしまいます。それより挨拶はスキルだと割り切って、まず上記の①②を練習してみませんか。眉根を寄せた表情からいきなりにっこりはできないもの。②を練習しておくと自然にニコッとしやすくなりますよ。
先輩や仲間との世間話でも「場の雰囲気から浮かないように何か話さなくては」と緊張しませんか。自分から話題を提供しなくても、話している人の目を見て「そうなんですか」とか「なるほど」と相槌を打ってみましょう。相手は双方向で話をしていると感じるはず。相手の話したことを「〇〇は△△なんですね」と繰り返すのも効果的。
第1回記事「新たな人間関係をスムーズに!第一印象をよくする挨拶のコツ」
第2回記事「シンデレラ体重で本当に素敵になれる? 理想の体重と体型の考え方」
この方にお話を伺いました
緑蔭診療所・医師 橋口 玲子先生 (はしぐち れいこ)
1954年鹿児島県生まれ。東邦大学医学部卒。東邦大学医学部客員講師、および薬学部非常勤講師、国際協力事業団専門家を経て、1994年より緑蔭診療所で現代医学と漢方を併用した診療を実施。循環器専門医、小児科専門医、認定内科医、医学博士。高血圧、脂質異常症、メンタルヘルス不調などの診療とともに、ハーブティやアロマセラピーを用いたセルフケアの指導および講演、執筆活動も行う。『医師が教えるアロマ&ハーブセラピー』(マイナビ)、『専門医が教える体にやさしいハーブ生活 』(幻冬舎)、『世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典』(マイナビ)などの著書、監修書がある。