「薬用養命酒」をはじめとする養命酒製造のハーブのお酒は、複数のハーブを調合することで独自の風味をつくりだしています。そのハーブの組み合わせを考える上で大切なものの1つが「香り」です。
今回は、ハーブのお酒づくりにおけるハーブの香り調合についてご紹介します。
ハーブのお酒に欠かせない香り
花や果実には優しさや華やかさ、 スパイスには刺激やまろやかさ、余韻を感じるなど、ハーブの香りにはそれぞれ個性があります。ハーブの香りを調合する際には、これらの個性が、おたがいを邪魔することなく引き立て合うようにまとめなければなりません。
目指すのは「配合しているハーブのどれもが主役であり脇役」という香り。
しかし、添加量をわずか0.01%変えただけで印象がガラリと変わってしまうほど、ハーブの香りは繊細です。
単体では香りを嗅ぎ取れないハーブも、どれか1つでもかけては同じ香りにはなりません。調合次第では香水のようになってしまったり、クセの強い香りになってしまったりすることも。
香りと味のバランスも重要です。開発期間中、担当者は水やコーヒーを飲んだり、クラッカーをかじったりして嗅覚や味覚をリセットしながら商品づくりに連日取り組んでいます。
深いやすらぎを誘う、癒しの香りづくりへの挑戦
例えば、「夜のやすらぎハーブの恵み」の場合、その香りづくりでは、15種類のハーブとあんず果汁、それぞれが互いを引き立て合い、深みのある癒しの香りがふわりとひらくような調合を目指しました。
就寝前に飲む方が多いことから、眠る前の心と体をイメージしてハーブを選定。鎮静作用をもつカモミールやラベンダーと、あんず果汁や甜杏仁の甘くやさしい風味を中心に、シナモンやカルダモンなどのオリエンタルスパイスで味わいに奥行きをあたえ、ゆっくりとお酒の余韻を楽しめるように調合しました。
甘酸っぱい果実と花の風味から、オリエンタルなスパイスの余韻へ。ゆっくり、ふわりとひらく癒しの香りを味わっていただけるお酒です。
豊かな香りを感じる「ハーブの恵み」おすすめの飲み方
「夜のやすらぎハーブの恵み」の場合、人肌より少し温かいお湯割りでいただくと香りがふわりと立ち上がり、癒しの香りを一層実感していただけます。
香りのおかげで、季節を感じたり、おいしく食事が食べられたり、気分転換できたりすることがあります。ハーブやスパイスのお酒で香りを暮らしに取り入れてはいかがでしょうか。
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