盛夏に花をつけるオレガノは、別名「ワイルド・マジョラム」や和名で「ハナハッカ」とも呼ばれる香り高いハーブ。殺菌力や抗菌力があり、消化器系や呼吸器系のトラブル解消に役立つだけでなく、ストレスの緩和にも効果的です。
また、オレガノはイタリア料理によく利用され、料理用のドライハーブとしてはバジルと並ぶ人気があります。強い香りを放ちますが味を主張しないのでいろんな料理に大活躍。
- 〔目次〕
- オレガノの効果・効能と使い方
- オレガノの品種
オレガノの効能と使い方
オレガノの代表的な効能には、抗菌・殺菌作用や、消化器系の不調の緩和が挙げられます。
オレガノオイルは、欧米では「天然の抗生剤」といわれるほどで、呼吸器系の不調の緩和や風邪予防にも効果が期待できます。
秋から冬にかけて乾燥が気になる時期には、お茶やお水にオレガノオイルを数滴混ぜたり、ハーブティーとしていただくのがおすすめです。ハーブティーなら爽やかですっきりとした風味が楽しめます。
またからだを元気にしてくれる強壮作用も期待できるため、ストレスを感じたときの味方です。
料理に大活躍! オレガノを使ったレシピ
トマトとの相性がよいオレガノは、トマトソースには欠かせないハーブ。青シソ系の清涼感のある味はピッツァと合わせて食べるのがおすすめです。
また、オレガノ入り自家製ドレッシングや、煮込み料理をつくるのもいいですね。
風邪のひきはじめには、玉ねぎやベーコンを入れたトマトスープにたっぷりとオレガノを入れて食べてみてください。
また、ドライオレガノをオリーブオイルに浸せば、オレガノオイルとして使えます。
オレガノの花を乾燥させ「スワッグ」に
ドイツ語で「壁飾り」を意味するスワッグ。オレガノは花を咲かせるときにもっとも強く香りを放つので、薄紫色の小さな花が開いたらすぐに収穫して乾燥させましょう。しばらく壁に吊るすことでドライフラワーになり、長く香りが楽しめるでしょう。幸福を招くと言われるスワッグはぜひプレゼントにしたいですね。
料理用のグリークオレガノ、イタリアンオレガノは、生のままではなく乾燥させることによって香りが強くなります。
また、部屋に飾ると殺菌効果も期待できるのでリースにしてもよさそうです。
オレガノの品種
オレガノには複数の品種があります。「花オレガノ」と呼ばれるオレガノ・ケントビューティーは鑑賞用の品種なので、ドライハーブには適しません。
市販されている小さな瓶に入ったオレガノはすぐに使い終わってしまうので、自分で苗から育ててみるのもよいでしょう。夏には花先に向かって黄緑からピンク色へとグラデーションの入った花びらが幾重にも重なる花が咲きます。
この方にお話を伺いました
養命酒製造株式会社商品開発センター 丸山徹也 (まるやまてつや)

1958年長野県生まれ。1981年静岡薬科大学薬学部卒業後、養命酒製造株式会社入社。中央研究所研究部長、商品開発センター長を歴任。薬剤師。