食べ過ぎによる胃のもたれや、腸の不調に悩まされていませんか? 胃腸の疲れは、全身の疲れにもつながります。逆に胃腸が絶好調であれば、忙しいときでも活動するエネルギーが湧いてくるものです。
忙しい毎日を健康に乗り切るため、ヨガで胃腸と全身をケアしましょう。
胃腸の働きを助け、全身の疲労を回復させるポーズ
胃腸と同時に疲労回復のツボを優しく刺激する、初心者にもオススメのヨガポーズをご紹介します。
基本のポーズ「牛の顔」
両膝をクロスし、重ね合わせるようにして座ります。体が硬い方は、上の足の膝は立ててもOKです。
〔How to〕
- 基本のポーズで座ります。
- かかとがお尻の左横につくよう引き寄せます。
- 左手は真横に伸ばし、自然に置きます。息を吸いながら右手を上げ、吐きながら左に体をゆっくり倒していきます。この時、両側の坐骨(おしり)が床から浮かないように気をつけます。
- 左肩の力をストンと抜き、体側の心地良い伸びを感じながら5呼吸数えます。
- 息を吸いながら右手を上げて上体を起こし、吐きながら右手を床に降ろします。
- 反対側も同じように行います。
○ポイント
・臀筋(おしりの筋肉)を引き伸ばす意識で行います
・両坐骨に均等に重心がかかるようにします
○効果
・体側、下半身のストレッチ効果
・疲労回復
・排泄促進
自律神経のバランスと腸の状態を整えるヨガポーズ
自律神経とは交感神経と副交感神経とのバランスで、生活スタイルや環境に変化が起きると乱れやすくなります。自律神経の乱れは、免疫力の低下、胃腸の不調を招いてしまいます。
そんな時は、腸と自律神経を同時に刺激するヨガのポーズがおすすめ。ストレスや睡眠不足、疲れ、生活習慣の乱れからくる腸の不快を感じた時に、ぜひ行いたいポーズをご紹介します。
〔How to〕
- 基本のポーズで座ります。
- 息をしっかり吐きながらゆっくりと上体を前に倒します。両手は斜め前方に軽く伸ばしましょう。
- おへそを覗き込むようにして背中を丸めます。息を吸いながら少し起き上がり、一旦止まって息を細く長く吐き出します。
- 背骨を下から順に一個ずつ積み上げていくようなイメージで、同じ呼吸法を繰り返しながら起き上がります。首の後ろの力はだらんと抜いて、頭の重みを感じましょう。
- 両手は床を引きずるようにして、最後に頭を起こします。
- 足を組み替えて反対側も行います。
○ポイント
・組んだ足で腸を優しく刺激するイメージで行います
・頭の重みで丸くなった背骨(背中)を丁寧に起こしましょう
○効果
・自律神経のバランスを整える
・自律神経の乱れからくる腸の不調を改善
体が硬くても大丈夫! 自律神経を整えるヨガポーズ
自律神経を整えるヨガのポーズとして、よく知られているポーズをご紹介。膝に痛みのある方や、柔軟性に自信がない人にもおすすめです。
〔How to〕
- 右足を曲げて、足の裏を伸ばした左足の膝の内側につけます。余裕があれば両手でつま先を軽く触りましょう。
- 息を吐きながら体を前に倒します。余裕があれば両手は足裏を抱えましょう。
- 反対側も同じように行います。
○ポイント
・体が硬くてつま先に手が届かない人は、足首やふくらはぎに手を添えて実践しましょう
○効果
・自律神経のバランスを整える
胃腸の調子が悪いと、全身に疲れがたまりやすくなってしまいます。生活にヨガを取り入れて、日々のセルフケアで疲れ知らずの体を手に入れましょう。
この記事は、「ハーブのつぼby Yomeishu」と「Rhythm(リズム)」(運営:オムロンヘルスケア株式会社)が共同で制作しています。Rhythmは、「あなたにちょうどいい、リズム」をテーマに、健康に関する新しい感性やトレンド、健康で快適なライフスタイルを築くためのお役立ち情報を伝えていくヘルスケアメディアです。
この方にお話を伺いました
中山めぐみ (なかやま・めぐみ)

自身の出産を期に託児ルーム併設のヨガスタジオをオープン。日本バレエリトミック協会代表理事。全米ヨガアライアンスRYT200取得。福岡グラースアカデミーを立ち上げ、ホリスティックに美と健康が学べる学校の校長としても活動中。
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