「ヒヨドリバナ」の葉は縁が、ギザギザしていて(鋸歯:キョシがあるといいます)、
葉の付き方は、対生で同じ位置から両側に2枚付いています。
ちなみに、「フジバカマ」は、1枚の葉っぱが、
3つに深く裂けているのが特徴です。
こちらは、
「ヨツバヒヨドリ<四葉鵯>(キク科フジバカマ属)」です。
<散策路沿いの林内など>(撮影日:7月6日)
葉の付き方は、3~4枚が輪生します。
もし、「ヒヨドリバナ」らしきものを見かけたら、
葉っぱの付き方を、観察してみてください。
「ヒヨドリバナ」は対生、
「ヨツバヒヨドリ」は四輪生です。
なぜ、「タマアジサイ(玉紫陽花)」かといいますと、開花を遡ってみましょう!!
という訳で、開花前の花序(かじょ:花の集まり)が、総苞(そうほう)に包まれて、
球形をしているからです。わかっていただけましたか?
散策路沿いの草地で、ひょろひょろ倒れそうな、この野草は、
「アキカラマツ(キンポウゲ科)」です。
<散策路沿いの草地>(撮影日:7月30日)
別名は、「タカトウグサ」といいまして、葉が苦く薬草になります。
私は、子供の頃から胃腸が弱く、これの葉っぱを煎じて、よく飲みました。
まあ、とにかく、強烈に苦かった思い出があります。
これは、「ヌマトラノオ(サクラソウ科)」です。
<山野草コース>(撮影日:7月30日)
以前、登場した、「オカトラノオ(丘虎の尾)」に対して、
「ヌマトラノオ(沼虎の尾)」というわけで、湿地を好みます。
オカトラノオと違って、花序が直立します。
山野草コースの川沿いや、ミズバショウ池の周りで見られます。
これは、
「コオニユリ(ユリ科)」です。
<玄関前>(撮影日:8月6日)
これの仲間で、人里に多い「オニユリ」には、葉の付け根に黒い「珠芽(しゅが)」
という球根にようなものが付きますが、「コオニユリ」にはありません。
「コバギボウシ(ユリ科)」です。
<玄関前>(撮影日:8月6日)
名前は、若いつぼみの集まりが、橋の欄干(らんかん)に
付ける擬宝珠(ぎぼうし)に似ていることにより、
大柄の「オオバ(大葉)ギボウシ」に対して、
葉の小さな「コバ(小葉)ギボウシ」です。
これから、しばらく、健康の森の中で、最もよく
見かける、花かもしれませんね。
野生のものを見かけることは、めずらしくなりました。
私の家の周りでは、圃場整備されていない昔ながらの
田んぼの土手でたくさん咲いています。
「カワラナデシコ」は、私が最も好きな花の一つです。
私の趣味はどうでもいいですが、、、
花弁が細かく糸状に裂けているのが特徴です。
花をよく見てみますと、
花弁の下に細長い緑の「萼筒(がくとう)」という部分があり、
その下の茎の付け根に、2~4対の「苞(ほう)」という部分があります。
この苞(ほう)が2対なら、「エゾカワラナデシコ」
苞(ほう)が3~4対のものを、「カワラナデシコ」
として分ける場合があります。
この写真では、苞(ほう)が2対なので、厳密には、
この花は「エゾカワラナデシコ」ということになります。
カワラナデシコは、茎がヒョロヒョロしていて、単独では
すぐに倒れてしまいます。自然の草地では、他の草に
支えられて、きれいな花を咲かせています。
脇役がいないと、主役は引き立ちません。
健康の森では、適度な草刈管理で、自然な感じの草地
に見えるようにしています。
和紙をすく時の糊として用いたから、ということですが、
確かに葉っぱをちぎると、ちょっと糸引く感じになりますよ。
「ヤマホトトギス(ユリ科)」です。
<山野草コース>(撮影日:7月23日)
「ヤマユリ(ユリ科)」です。
<散策路沿いの林内など>(撮影日:7月23日)
花が大き過ぎて、茎が倒れそうです。
これは、つる植物なのに、アジサイの仲間の
「イワガラミ(ユキノシタ科)」です。
<山野草コースの桜の木に着生>(撮影日:7月23日)
「イワガラミ」は装飾花のガク片が1個ですが、
同じ仲間の「ツルアジサイ」は装飾花のガク片が4個です。
「ネジバナ(ラン科)」です。
<カフェテラス西側の草地や駐車場の芝地など>(撮影日:7月23日)
ランの仲間なのに、以外と雑草扱いされて、草刈で刈られちゃたりする、
ちょっと可哀想な花です。もちろん私は、草刈の時、できるだけ残すように
努力しています。
花序のねじれ方は、一定ではなく左巻きと右巻きの両方があります。
「マツムシソウ(ユキノシタ科)」です。
<カフェテラス西側の草地>(撮影日:7月23日)
2年草の植物の為、花が咲いた株はその年の秋に完全に
枯れて消滅してしまいますので、花の咲いている株を採って来て
植えても無駄です。増やすなら種からということになります。
「ダイコンソウ(バラ科)」です。
<縄文住居周辺の道路沿いなど>(撮影日:7月23日)
根生葉(根元に付いている葉っぱ)が大根の葉に似ているから
大根草です。
「チダケサシ(ユキノシタ科)」です。
<散策路沿いの林内など>(撮影日:7月23日)
名前の由来は、食用になるキノコのチチタケをチダケと呼び、
これをチダケサシの茎に刺して持ち帰ってから、というのですが、
キノコ用のかごを忘れた人が命名したのでしょうか??
毎日、暑い日が続いていますがが、健康の森に遊びに来てください。
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こちらは、カフェテラスの西側の林内です。
アカマツ林の伐採で明るくなった所を、山地草原のイメージ
でキキョウを植えてみました。
花を良く観察してみますと、
こちらは、咲いたばかりの花。
雌しべを5本の雄しべが包んでいます。
しばらくすると、雄しべが先に熟して、
花粉を飛ばし、倒れます。
雄しべが花粉を出し終わると、真中の花柱(雌しべ)が
5裂して、他の花から花粉を受けます。
これは、自家受粉を防ぐためのシステムで、他の花から
花粉を受け取ることで、遺伝的多様性が高まります。
以下の写真は、私の自宅の庭のキキョウです。
たくさん種を播きましたら、
花色に様々なバリエーションが現れました。
これも遺伝的多様性ですね。
今後も、秋の七草を、順次紹介していきます。
最近では、よくあちこちの庭先で見かけます。
この株は、5月の草刈で一度刈ってしまったので、
背丈は本来のものより低くなっています。
タチアオイの花は、下の方から上の方へと咲いて行きます。
一般的には、梅雨入りの頃から咲き始め、
ちょうど、花が一番上まで咲き終わる頃に
梅雨が明けるのだという話を聞いたことがあります。
今年の梅雨明けは、いつ頃でしょうかね。
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「オオキンケイギク(大金鶏菊 キク科)」といいます。
私も毎日、車で通期しておりますと、道路沿いの田んぼや畑の土手、
あるいは民家の庭などたくさん見かけます。
写真は、健康の森から数百メートルの道路沿いです。
きれいな花ですが、「オオキンケイギク」は、北アメリカ原産の
帰化植物です。
また、外来生物法によって特定外来生物に指定されていて、
栽培・運搬・輸入・植栽が原則的に禁止されています。
荒地に強く、繁殖力旺盛で、在来の植物に大きな
影響を与えるからです。
「オオキンケイギク」が侵入すると、カワラナデシコなどの野草が
負けてしまいます。
健康の森では、自生の野草や在来の野草を育成していますので、
もし、「オオキンケイギク」が侵入してきたら、即、除去することに
なります。また、同様の理由で、「セイタカアワダチソウ」
や「オオブタクサ」も注意して見ています。
毎年、見事な群落で花を咲かせます。
見頃は、今週末です。
是非、見にいらしてください。
先日も紹介しましたが、今、カフェテラスの前では
「ウツボグサ(シソ科)」が満開です。
今日、その中で、珍しい白花の株を見つけました。
株数が増えてきますと、自然交配によって多様性が高まり、
花の色にバリエーションが現れます。
これもまた、自然状態の野草の楽しみです。
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ここに自生する「ヤマアジサイ」は基本、白色ですが、
個体によって、装飾花のがく片が薄紅色のものもあります。
「ヤマホタルブクロ(キキョウ科)」です。
<山野草コース>(撮影日:6月25日)
名前の由来には、子供が花の中に蛍を入れて遊んだからという説が
ありますが、ちょうど私の自宅がある辰野町では、先週末からほたる祭が
始まりました。
山野草コースでは、初夏の花々が順々に咲き始めています。
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