栽培が簡単!巡りに効くハーブ・紅花(ベニバナ)の種まき時期や育て方
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栽培が簡単!巡りに効くハーブ・紅花(ベニバナ)の種まき時期や育て方

染料や食用油の原料として有名な紅花(ベニバナ)。血行促進・生理痛の緩和などの効能があり生薬として婦人病によく使用されるハーブです。花弁を乾燥させたものは「サフラワー」という名前のハーブとして知られ、ハーブティーにしたり、鍋やスープに入れたりして楽しむことができます。

今回は、そんな紅花の育て方について、栽培のポイントや種まきの方法などをご紹介します。乾燥や暑さ・寒さに強く栽培が簡単なので、初心者の方にもおすすめです。

紅花の土作りから種まきの時期、苗植えの方法

土作り

水はけがよく、有機質を豊富に含んだ中性~弱アルカリ性の土を選びましょう。
鉢植えやプランターは、赤玉土(小粒)6~7:腐葉土3~4の割合で混ぜた土に、苦土石灰を少し混ぜ込んだものを使います。

地植えでは、植え付ける2週間前に土を耕し、苦土石灰を施しておきます。そして、1週間前に腐葉土を混ぜて込みましょう。水はけが気になる場合は、幅60~70cm、高さ10cmほどの畝を作るのも1つの方法です。

種まき

紅花は、3~4月に種をまくのが一般的です。耐寒性に優れていることから、関東以南の暖かい地域であれば10~11月にも種まきができます。

育苗ポットに種をまく写真

〔How to〕

  1. 3号ほどの育苗ポットに土を入れる
  2. 中心に1cmほどのくぼみをつけて2~3粒種をまいていく
  3. 発芽するまで土が乾燥しないように水やりをして管理し、本葉が5~6枚ついて根が十分に生えたら、鉢や地面に植え付ける

苗植え

鉢植えは、5~6号鉢に1株が植え付けの目安。プランターは15~20cm、地植えは20~30cm、株同士の間隔が空くように植えていきます。いずれの場合も、根が傷むと枯れてしまうので、育苗ポットから取り出したとき、根についた土はほぐさないようにしてください。

紅花の水やり、肥料の与え方

水やり

地中海沿岸や中央アジアなど雨のあまり降らない地域が原産で、乾燥気味の環境を好むので、水やりのしすぎは根腐れを招きます。鉢植えやプランターは土の表面が乾いたら水を与え、地植えは降雨のみで過ごします。

水やりをしている写真

肥料

肥料が多すぎると茎が伸びすぎてしまい、間延びした姿になってしまいます。植え付けるときに、ゆっくりと効く緩効性化成肥料を混ぜ込んだら、追加で肥料は与えなくて大丈夫です。ただ、鉢植えは生育に応じて月に1回液肥を施してもよいですよ。

紅花の手入れ! 支柱立てや剪定の方法

支柱立て

背が1m近くまで伸びる紅花。草丈が20~30cmほどに生長したら、株元の土を寄せていき、脇に支柱を立てて倒れにくくします。麻ひもやビニール紐で数か所、8の字に結びつけるようにしましょう。

高く成長した紅花の写真

剪定

紅花には一年草とのものと、多年草のものがあります。多年草のタイプは、地上部が枯れてしまったら、地際から切り戻してしまいましょう。そして、緩効性化成肥料を株元に施しておくと、翌年の花つきがよくなります。

紅花の栽培のポイント

日当たりと風通しのよい環境で育て、一度植え付けたら移動させないようにすることがポイントです。また、根が地面に垂直に伸びる直根性で、傷つくと株が弱ってしまうので注意してください。

紅花の栽培で注意する病気や害虫

紅花は、ハモグリバエやアブラムシといった害虫に被害にあうだけでなく、炭疽病にもかかりやすくなりやすいハーブです。

害虫を見つけたときは、専用の薬剤を散布して駆除していきましょう。炭疽病は、土の中に潜んでいる菌が原因で、雨などによって泥がはねて株に寄生します。株元へ注ぐように水やりをしたり、株元をマルチングしたりして、泥はねを防止することで予防できます。病気にかかったときは回復しないので、病変部分を切り取って処分し、殺菌剤をまいて拡大を防いでください。

紅花の活用方法

器に入った紅花の花弁と生花の写真

紅花は、切り花や庭の寄せ植え、ドライフラワーなど様々なシーンに活用される植物です。観賞する以外にも、染物や食用油、薬の原料といった利用方法があり、昔から多くの人々に親しまれてきました。家庭での栽培もそれほどむずかしくなく、気軽に育てられるので、ぜひ春~夏にかけてのガーデニングに取り入れてみてください。

 

 

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この記事は、「ハーブのつぼby Yomeishu」と「HORTI (ホルティ)」(運営:GreenSnap株式会社)が共同で制作しています。HORTIは、植物にまつわる困りごとを解決し、もっと手軽に楽しんでもらうためのWEBメディアです。

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