4大スピリッツ(ジン、ウォッカ、テキーラ、ラム)のひとつであり、カクテルでもおなじみのジン。蒸留酒のため糖質制限中も楽しめることから「太りにくいお酒」としても脚光を浴び、また近年は素材や製法にこだわった「クラフトジン」がブームになっています。知られざる魅力や飲み方、カクテルレシピなどジンのトピックを紹介します。
- 〔目次〕
- カクテルの定番「ジン」とは?
- 糖質オフ中の飲み方はストレート・ロック・炭酸割り・リッキー
- ジントニック、ビアアレンジ...定番の飲み方をマスター
- 世界的なムーブメントになった「クラフトジン」とは?
カクテルの定番「ジン」とは?
穀物を原料にボタニカルで香りづけした蒸留酒
4大スピリッツの「スピリッツ」とは蒸留酒のこと。醸造酒を蒸留(加熱して蒸気になったアルコールを冷却して液体に戻すこと)して作られる蒸留酒は、蒸留を繰り返すごとにアルコールの純度が高くなります。
ジンは穀物を原料に、糖化・発酵・蒸留後、ボタニカル(草根木皮)を加えて再蒸留したお酒。爽やかな香り立ちと切れ味の良い風味が特徴です。
糖質ゼロで太りにくいとも
ジンのカロリーは100gあたり280kcal※ありますが、お酒を蒸留して造られるため糖質はほぼゼロです(100g中0.1g※)。そのため「太りにくいお酒」と呼ばれることも。ただし砂糖の入ったドリンクで割ると糖質やカロリーが増えてしまうので、気になるときはロックや炭酸割りなどの飲み方がおすすめです。
「薬用酒」から始まったジンの歴史
ジンの香りづけに使われるジュニパーベリーは、古くから治療薬とされていた植物。12世紀頃になるとヨーロッパでは、潰したジュニパーベリーとブドウ酒を蒸留したお酒が薬用酒として用いられていました。
16世紀ごろになるとオランダで嗜好品として蒸留酒が広まり、ジンの原型が生まれました。18世紀にイギリスで拡大すると、その後ジンはアメリカへ渡ります。カクテルベースとして注目されるようになり、世界的なスピリッツに成長していきました。
糖質オフ中の飲み方はストレート・ロック・炭酸割り・リッキー
糖分ゼロの割り材を使ったカクテルならヘルシーにお酒が楽しめます。
じっくりとジンを楽しむ「ストレート」「ロック」
ジンそのものをじっくり楽しむなら、ストレートやオン・ザ・ロックがおすすめです。レモンやライムなどの柑橘類を加えると良いアクセントになります。
さっぱり辛口糖質ゼロ「炭酸割り」
炭酸水でさっぱり辛口テイストに。大きめにカットしたライム、レモンなどを入れるとより爽快な味わいになります。
ライム香る「ジンリッキー」
よく洗ったライムを絞り、皮ごとグラスに落とします。氷を入れて、ジン、炭酸水を注ぎ、マドラーでライムを潰すように混ぜて完成。
ジントニック、ビアアレンジ...定番の飲み方をマスター
お店のようなカクテルも覚えれば簡単。あらかじめジン、割材、グラスを冷やしておくのがおいしい飲み方の秘訣です。
ジンカクテルの代名詞「ジントニック」
氷を入れたグラスにジンを注ぎ、トニックウォーター(適量)で割ります。お好みでライムを絞ってください。
香りとコクのビアアレンジ「ドッグズ・ノーズ」
「ドッグズ・ノーズ」という名で親しまれているビアカクテル。ジンをお好みの量のビールで割ります。ビールのコクの中にジンの香りが漂い、すっきりした後口です。
オレンジジュースで飲みやすく「オレンジブロッサム」
ジンをお好みの量のオレンジジュースで割るだけ。フルーティーなオレンジとジンの香りがマッチします。冬はオレンジジュースを電子レンジで温め、ジンを加えたホットオレンジカクテルにしても美味です。
ジンジャーエールとレモンで「ジンバック」
ジン2:レモンジュース1をジンジャーエールで割ったカクテル。ピリッとした辛みとレモンの酸味が程良い刺激に。
カクテルの王様「マティーニ」
ジン3~4:ベルモット1をステアして作る定番のカクテル。フレーバードワインのベルモットを合わせているのでアルコールは強め。ジンの割合を多くすると、より辛口になります。
ライムジュースで爽やか「ギムレット」
ジン3:ライムジュース(ライム果汁+ガムシロップでもOK)1のカクテル。シェイカーでシェイクし、カクテルグラスに注ぎます。
※シェイカーがない場合は水筒などの密閉容器を使って振り混ぜればOK。材料同士をしっかり馴染ませることが重要です。カクテルグラスは、あらかじめ冷蔵庫で冷やしておくのがおすすめです。
世界的なムーブメントになった「クラフトジン」とは?
職人のこだわりを反映させた個性的なジン
2015年頃から、本場イギリス・アメリカを中心に起こった「クラフトジンブーム」。クラフトジンとは、職人の強いこだわりを反映させた個性的なジンのこと。ジュニパーベリーのほかにハーブやスパイスなど厳選されたボタニカルを使用して、ジンのさまざまな特長を引き出します。
クラフトジンは世界中で5000を超える銘柄があり、使われる素材も個性豊か。香木、果皮、ハーブなど多彩なブレンドが味、香りに奥行きをもたらします。迷ったときは、好きな素材、好きな産地などをヒントに直感的に選んでもよいかもしれません。
知れば知るほどに新たなお酒の魅力に出会える、ジンの世界にはまる人が増えています。
クラフトジンデビューにもおすすめ!繊細で軽やかな「香の雫」
養命酒製造のクラフトジン「香の雫」は、爽やかな香木「クロモジ」を主役に、11種類のボタニカルを調合。新緑の森をイメージした繊細でいて軽やかな風味は、クラフトジン入門にもぴったりです。食事のお供やアレンジカクテルにと幅広い飲み方が楽しめます。
ひと口で広がる重厚な香りのハーモニー「香の森」
クロモジを主軸に18種類のボタニカルを配合し、静寂に包まれた森をイメージした「香の森」。香り成分を豊富に含んでいるため、氷の入ったグラスに注ぐと成分が分離・乳化して乳白色に変化。森の香り、甘い香り、スパイスの余韻......氷が溶けるとともに異なる味わいが楽しめます。ロックでじっくり楽しみたいときにも適した本格派。
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