今回はアジと大葉(青じそ)、梅干しを使った体に嬉しい水餃子のレシピをご紹介します。
作り方は、緑蔭診療所の医師であり、養命酒製造と「野菜薬膳スープ」を開発するほか、薬膳に関する書籍*を執筆している橋口玲子先生に教えてもらいました。先生もご自宅でよく作る、夏の定番レシピだそうです。
*『今日から始める野菜薬膳』『世界一やさしい!野菜薬膳食材事典』いずれもマイナビ
アジ・大葉・梅の効能
アジにはお腹の中から体を温めて消化を助ける薬膳効果があり、大葉にも体を温める効果や、「気」の巡りを良くして体の隅々にまでエネルギーを届ける薬効があります。
さらに、梅干しには口の渇きやほてりを鎮める薬効があるので、この3つの食材を合わせると冷房病予防や、冷たいものの摂り過ぎで夏バテ気味の胃腸機能を改善する「おうち薬膳」ができます。
水餃子のレシピ
水餃子は麺のようにツルッと食べられるので食欲のないときにピッタリです。1人分10個は多いと思われるかもしれませんが、あっという間に食べられるでしょう。
- 〔材料〕2人分
- 3枚におろしたアジ中......6匹
- 大葉.....................10枚
- 梅干し..................2個
- 餃子の皮...............約20枚
- 〔作り方〕
- 皮をはぎ、小骨を取ったアジを細切りにし、さらに細かく刻む。
- 大葉をみじん切りにする。
- 梅干しの種を取り、包丁で細かく叩く。
- まな板の上で1. 2. 3.を包丁で軽く叩くように切りながら混ぜる。
- 4. の具を餃子の皮で包む。
- 鍋にたっぷりの湯を沸かし、餃子を数個ずつ入れて火が通って浮き上がってきたら、すくって器に盛る。
◯アドバイス
たれを付けなくてもアジの旨味、大葉の風味、梅干しの酸味と塩気で十分おいしく食べられますが、辛みを足したければ柚子胡椒がおすすめです。
身近な食材にも薬効のあるものがたくさんあります。普段の食事に手軽に薬膳の考え方を取り入れてみましょう。
この方にお話を伺いました
緑蔭診療所・医師 橋口 玲子 (はしぐち れいこ)

1954年鹿児島県生まれ。東邦大学医学部卒。東邦大学医学部客員講師、および薬学部非常勤講師、国際協力事業団専門家を経て、1994年より緑蔭診療所で現代医学と漢方を併用した診療を実施。循環器専門医、小児科専門医、認定内科医、医学博士。高血圧、脂質異常症、メンタルヘルス不調などの診療とともに、ハーブティやアロマセラピーを用いたセルフケアの指導および講演、執筆活動も行う。『医師が教えるアロマ&ハーブセラピー』(マイナビ)、『専門医が教える体にやさしいハーブ生活 』(幻冬舎)、『世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典』(マイナビ)などの著書、監修書がある。