春のイライラをシソの爽やかな香りで和らげる!
春はうららかな気候の半面、実はストレスが溜まりやすい季節。気温の上昇とともに、体の気の巡りも上昇しやすく、イライラしやすくなります。新生活で環境の変化があったりするときは尚更です。
そんなときに薬膳でおすすめなのは、柑橘や薬味などの「香り」の食材。アロマテラピーでよい香りをかぐと心が落ち着くことがあるように、香りのいい食材にもリラックスさせる働きがあります。今回は香りの食材の代表格といえる「しそ」をたっぷりと使った和風のヘルシーピザをご紹介。
生地は健康食として人気のオートミールを使い、フライパンで焼けるのでとても手軽。クリスピーな食感としその爽やかな香りがたまりません。
オートミールで作る「究極のヘルシーシソピザ」
材料(20cm大ピザ1枚分)
《ピザ生地》
・オートミール 50g
・小麦粉 小さじ2
・片栗粉 小さじ1
・塩 ふたつまみ
《具材》
鶏ささみ 2本(100~120g)
ブロッコリー 50g(小さめの小房にわける)
青じそ 8枚
Aしょうゆ、酒、みりん 各小さじ2
A砂糖 小さじ1
A片栗粉 小さじ1/2
ピザ用チーズ 20g
マヨネーズ、刻みのり 適宜
オリーブオイル 小さじ1、小さじ1
作り方
※レンジはすべて600Wを使用
1. 青じそは5枚粗みじん切りにする。ブロッコリーは平らな耐熱皿に広げ、ふんわりとラップをして、レンジで2分加熱する。ラップを外して粗熱を取る。
2. ささみは筋があればのぞき、1cm厚さの削ぎ切りにする。耐熱のボウルにA、ささみを合わせてよく揉む。ふんわりとラップをしてレンジで2分加熱し、粗みじん切りの青じそを加えて再度よく混ぜる。
3. ピザ生地の材料を耐熱のボウルに入れて混ぜ、水100ml(分量外)を加えてよく混ぜる。ふんわりとラップをして40秒加熱し、再度均一になるまでよく混ぜる。生地が広げにくそうな固さだった場合は、様子を見ながら水を10〜20ml足して混ぜる。
4. 冷たいフライパンにオリーブオイル小さじ1を広げ、ピザ生地を均一な厚さの約20cm大に広げる。蓋をして中火にかけ、4分蒸し焼きにする。1分ほど強火にかけ、焼き色がついてきたら返す。
5. 火を止めて、2を全体に広げ、ブロッコリー、ピザ用チーズを散らす。弱めの中火で蓋をして4分加熱する。器に移して残り3枚の青じそをちぎってちらし、お好みでマヨネーズ、刻みのりをトッピングする。
ここがポイント!
鍋肌にオリーブオイル小さじ1をまわしかけ、強火で1~2分、底に焼き色がつくまで焼く。仕上げに追い焼きすることで、生地がザクッとしたクリスピーな食感になる。
体調を整えたいときに…長ねぎ(千切り)
適量トッピングに加える。長ねぎは辛味(しんみ)という皮膚の防衛力を強める食材なので、免疫力アップに。
のどの痛みや乾燥が気になるときに…はちみつ(※1歳未満児には与えないで下さい)
照り焼きの砂糖の代わりに小さじ1と1/2ほど加えます。保湿の働きがあるので、のどを守ります。
教えてくれたのは
齋藤 菜々子(さいとう ななこ)さん
料理家、国際中医薬膳師。一般企業勤務を経て、日本中医食養学会、日本中医学院にて中医学を学び、国際中医薬膳師の資格を取得。独立後は「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材を使った薬膳を、雑誌やWEBで提案している。著書に「基本調味料で作る体にいいスープ」「基本調味料で作る体にいい作りおき」(ともに主婦と⽣活社)、「体にいい煮込みおかず」(ワン・パブリッシング)がある。