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特集記事 2022年4月号

花粉症軽減の鍵は「水毒」だった!?
「生姜湿布」×「花粉ツボ温灸」で体すっきり♪

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いまや日本人の国民病とも言われる花粉症。せっかくの春なのに、花粉のことを考えると気分が晴れない人も多いのでは。
今回は人気ドクターの石原新菜先生に登場いただき、花粉症が起こるメカニズムとその対策法を東洋医学の視点からご紹介。
花粉症は体に余分な水分が溜まった「水毒」の状態と考えて、それを取り除くツボ(=花粉ツボ)を温めて巡りをよくします。温めるのに使うのは昔ながらの健康の知恵「生姜湿布」です。生姜パワーも借りて、今年こそすっきりとした春を過ごしましょう。

教えてくれた先生

イシハラクリニック副院長石原 新菜先生

長崎県生まれ。小学2年生までスイスで過ごす。医学生時代に父の石原結實医学博士と共に、ミュンヘン市民病院の自然療法科、英国のブリストル・キャンサー・ヘルプセンター、メキシコ・ティファナのゲルソン病院などを視察し、自然医学への見識を深める。現在は東京のイシハラクリニックで主に漢方医学、自然療法、食餌療法による治療を行う。『さよなら ぷよぷよ肉・冷え・むくみ 今日から水出し生活 水毒を改善する3つのメソッド』(メディアファクトリー)、『お医者さんがすすめる不調を治す10倍しょうがの作り方』(アスコム健康BOOKS)、『新装版 カラダの不調が消える奇跡の「腹巻き健康法」』(KKロングセラーズ)など著書多数。

「生姜湿布」の温度と成分が「花粉ツボ」に効く!

今年もやって来たね、この季節が…。

春のウキウキ気分を吹き飛ばす花粉症の季節がね。

そんなに沈み込むことないですよ(笑)。実は私も学生の頃までひどい花粉症に悩まされていたのですが、「水毒」を意識するようになって花粉症がほとんど気にならなくなったのです。

「水毒」? たしか以前、元気通信でも「水毒」と免疫力の関係や、夏冷えとの関係を紹介いただきましたよね。それが花粉症にも関係しているのですか?

そうなんです。漢方ではアレルギーはすべて「水毒」という考え方があり、水を飲みすぎて体内に余分な水分が溜まったことで不調が現れるとされているのです。花粉症になるとくしゃみや鼻水、涙が出るでしょう。これは体に溜まった「水毒」を出す行為と言えるのです。ですので、花粉症を改善するためには、体に溜まった余分な水分を出すことが大切なのです。

なるほど〜。じゃあ漢方の考え方では「水毒」を体から出すように心がければいいと…。ただ、生活習慣を整えた方がいいことは分かっているのですが、健康を意識した生活はのちのちするので、できれば即効性のある方法が知りたいのですよね(汗)。花粉症はもう待ってくれないので。

それなら、生姜を煮出した液で作る「生姜湿布」で「花粉ツボ」を温灸するのがおすすめですよ。花粉症の症状をやわらげるツボを温めることで花粉症対策になりますし、「水毒」も取り除けて一石二鳥です。

ツボを温灸するのがいいのは分かるのですが、普通のお湯ではなくて、生姜を煮出した液を使うのはどうしてですか?

いい質問ですねぇ。生姜はさまざまな薬効を持っていて、漢方薬の約7割に配合されているといわれるほど万能の生薬なのです。生姜を乾燥させたり熱を加えたりすると、辛味成分のショウガオールが生成され、これが血流を高めます。この生姜の成分は皮膚から少量吸収され、細かい血管を広げる効果があるのです。ですので、普通のお湯でするよりもさらに血行が促進されます。もともと生姜湿布は古くから肩こりや腰痛、神経痛、冷え症によい民間療法として伝わってきたもので、市販の温湿布にも生姜の成分が含まれているものは多いですね。何はともあれ、実際に「生姜湿布」を作ってみましょうか。

身近なものでカンタン!
「生姜湿布」を作ってみよう

■用意するもの
・生姜 150g
・おろし金
・木綿の布(綿のハンカチでも可)
・輪ゴム
・タオル 2枚(フェイスタオル程度の大きさ)
・鍋
・水 2ℓ
・ラップ

1. 生姜を皮ごとおろし金ですりおろします

初めて150gもの生姜をすりおろしたのですが、ひと仕事ですね。

薄くスライスした生姜を使ったり、市販の生姜パウダーで代用したりしても大丈夫ですよ。また、生の生姜と比べ成分の量は劣りますが、チューブタイプの生姜を使ってもOKです。

2. おろした生姜を木綿の布で包みます

3.布を輪ゴムでとめます

結構布から生姜の汁が垂れてきますね。もったいない!こぼさないように素早く鍋に入れないと!

4. 鍋に2ℓの水を入れ、70℃前後まで温めます。湯に生姜の袋をつけ、湯の中でときどき振って生姜のエキスを出します

お湯の温度が80℃を超えると手で扱いづらくなるので、温めすぎには注意してくださいね

5. 生姜の汁で湯が黄色く濁ってきたら生姜湿布の液ができたサイン

生姜のいい香りが部屋中に広がってきましたー。液の色も生姜湯みたいでなんだか美味しそう♪このまま砂糖を加えて生姜湯として飲んでしまいたいくらいです

6. タオルの両端を持って液に浸け、生地全体に染み込んだら引き上げます。熱い湯が染み込んでくるので、タオルに息を吹きかけながら適度に冷まします

さあ、ここからが「生姜湿布」作りのクライマックスです。やけどに気をつけながら、できるだけタオルの端を持って液を適度に絞りましょう。

7. あまり固く絞りすぎない程度にタオルを絞る。裏表に返したり、パンパンと叩いたりして適度な温度(やや熱いと感じる程度)に調整する

けっこう熱いのに、先生よく絞れますね!

私は作り慣れているから大丈夫です(笑)。もし、熱いのが苦手な人はビニール手袋をして作業してもいいですよ。

8. ツボ(場所は下記の花粉ツボの写真を参照)に生姜液に浸けたタオルを当て、その上からラップをかぶせます。ラップをかぶせても意外と呼吸はできるので大丈夫!

9. ラップの上からさらに乾いた方のタオルをかぶせることで、温かい温度をキープできます。別のツボに当てるときは再度6〜9の作業を行います。生姜湿布はそれぞれの花粉ツボに15分ほど当てておきましょう

鍋からタオルを取り出したらすぐに温度が冷えるかと思っていたら、かなり温度が長持ちするのですね。

上から何も被せないとすぐに冷めますが、ラップとタオルを重ねることで15分くらいは温かい状態が続きます。温度がぬるくなると不快になってくるので、そのときは湿布の替え時ですね。

「生姜湿布」で「花粉ツボ」を温灸

花粉ツボその1:鼻通りを促す「迎香」

「香りを迎える」という名前の通り、鼻通りをよくし、鼻水や鼻づまりを抑えるツボとして知られています。場所は小鼻の両脇にある少しくぼんでいるところです。
鼻のすぐ隣にあるので即効性も抜群。10〜15分を目安に生姜湿布をあてましょう。

鼻いっぱいに生姜のいい香りが広がって清々しい気分です。生姜湿布で温めたからか、鼻詰まりが軽くなって、だんだんと鼻の不快感が少なくなってきました!

あわせて、「迎香」のすぐ上に位置する花粉ツボ「上迎香(別名:鼻通)」も温められるから効果倍増ですよ。

花粉ツボその2:花粉の体内への侵入を防ぐ「上関」

こめかみと頬骨の中間地点にある、少しくぼんでいる場所が「上関」です。上関は皮膚の表面を少し締める働きがあり、押して毛穴を閉じることで花粉が毛穴などの皮膚表面から入りにくくします。
また、全身の潤いとも関係が深く、花粉症などのストレスが原因で肌荒れぎみな人にもおすすめです。

目の周りを温めるとリラックス効果もあるのでいいですね。

花粉ツボその3:肝臓の働きを強め花粉を排出する「中渚」

体内の解毒作用を担っているのが肝臓です。「中渚」は、肝臓の働きを応援するツボのひとつ。手を軽く握った時に、薬指と小指の付け根の関節にできるくぼみが目印です。
花粉が体内に留まっている時間を短くすることで、アレルギー反応が起こりにくくなります。

一度外出したら花粉症の症状が長引く私にはぴったりですね。3つの花粉ツボのなかでは一番“ながら”でできるので便利ですね。

「中渚」は春先に起こりがちな偏頭痛やめまいにも効果があるので、覚えておくと重宝しますよ。

使い終わってもぽかぽか再利用♪

生姜湿布を作ったあとの液は翌日くらいまでは保存ができるので、温めて再利用することが可能。最後は手浴や足湯用のお湯として使えば、体中がじんわりと温まります。

「生姜湿布」は初めての体験でしたけど、想像以上に気持ちよくてクセになりそうです。じんわり生姜の薬効が体に染みてきているような気がするのもいいですね。

生姜湿布は「花粉ツボ」に働きかけて花粉症の症状を軽くするだけでなく、さまざまな不調の原因となる「水毒」も同時に排出できるので、花粉症で悩む人以外もおすすめですよ。

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