冷えの季節にとりたいかぼちゃを滋味深いスープに
冬は「寒邪(かんじゃ)」といって、冷えにより様々な変化が起きる季節。今回は栄養価が高く、体を温める働きもあるとされる「かぼちゃ」を使ったシチューをご紹介。
今年は12月22日が冬至にあたり、この日に食べるとよいとされる「かぼちゃ」を取り入れるのにもぴったり。実は古くから、冬至には名前に「ん」がつく食材を食べると運気が上がると言われており、今回は「なんきん(かぼちゃ)」「れんこん」「いんげん」といった「運盛り食材」をふんだんに使用。運気アップも目指します!?
ルーを使わないやさしい味付けで、野菜の甘さやかぼちゃのホクホク感も味わえる滋味深い一皿に。ご馳走感もあり、クリスマスシーズンにもぴったりです。
運盛りパンプキンシチュー
材料(2~3人分)
・ブロックベーコン 120g
・かぼちゃ 300g(正味250g)
・れんこん 1節(150g)
・玉ねぎ 1/4個
・いんげん 8本
・白ワイン 50ml
A水 150ml
A洋風スープの素(顆粒) 小さじ1/2
A塩 小さじ1/3
・牛乳 250ml
・生クリーム 100ml
・ピザ用チーズ 20g
・小麦粉 大さじ2
・塩 適量
・バター 15g
・オリーブオイル 小さじ1
作り方
1. かぼちゃは種とワタをのぞき2~3cm大に切る。れんこんは1cm幅のいちょう切りにし、5分ほど水にさらしてザルにあげ、水気をよく切る。玉ねぎは4等分のくし切りにする。いんげんはヘタを落とし、3等分に切る。ベーコンは1.5cm角の棒状に切る。
2. 鍋にオリーブオイルを入れて中火で熱し、ベーコンを焼く。焼き色がついたら残りの1を加えて炒める。白ワインを加えて30秒ほど煮立たせる。Aを加えて煮立ったら蓋をし、弱火で8分~10分、かぼちゃがやわらかくなるまで煮る。いんげんを取り出す。
3. バターを耐熱の器に入れ、600Wのレンジで10~20秒溶けるまで加熱し、小麦粉を加えて練る。均一になったら、生クリームを加えてよく混ぜる。
ここがポイント!
溶かしバターに小麦粉を混ぜ、ルーの代わりになるブールマニエ(とろみの素)を作る。溶かしバターと小麦粉をペースト状にしておくことで、鍋に加えたとき小麦粉が“だま”になりにくい。
4. 2の鍋の火を止めたまま、3と牛乳を加えて混ぜる。中火で熱し、優しく混ぜながら煮る。とろみがついたらピザ用チーズを加え、溶けたら塩で味を調える。器に盛り、いんげんを盛り付ける。
食欲がないとき…「カレー粉」
カレー粉に含まれるターメリック、コリアンダー、クミンなどは食欲を増進させるもの。かぼちゃとも相性◎なので、小さじ1~2をお好みで仕上げに加えてみてください。
おなかの調子を整えたいときに…みそ
みそはおなかの調子を整え、また冷えに対して良いとされる調味料でもあります。塩の代わりにみそ小さじ2~をお好みで加えても。
教えてくれたのは
齋藤 菜々子(さいとう ななこ)さん
料理家、国際中医薬膳師。一般企業勤務を経て、日本中医食養学会、日本中医学院にて中医学を学び、国際中医薬膳師の資格を取得。独立後は「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材を使った薬膳を、雑誌やWEBで提案している。著書に「基本調味料で作る体にいいスープ」「基本調味料で作る体にいい作りおき」(ともに主婦と⽣活社)がある。