乾燥から肺を守る働きを持つ春菊を無限シリーズに
新米が店頭に並び、一年でもっとも白米が美味しい季節です。今回はそんなピカピカの新米に合うご飯のお供をご紹介。主役はまさかの「春菊」。クセがあり好き嫌いの分かれる春菊ですが、組み合わせを工夫するだけで箸が止まらなくなる「無限春菊」に変身!春菊は乾燥しがちな秋冬に、肺の潤いをサポートする食材です。また香りが豊かなので、気の巡りをよくするとされ、イライラや精神不安が現れているときもおすすめです。温と生、どちらのご飯のお供も、シンプルな材料で作りやすいので、ぜひ試してみてください。
温の無限春菊
材料
・春菊 1 束 (約 160g)
・ツナ缶(油漬け) 1 缶
A 鶏がらスープの素(顆粒) 小さじ 1/2
A 塩 ひとつまみ
A ごま油 小さじ 2
作り方
1.春菊は⻑さを 4 等分に切り耐熱のボウルに茎⇒葉の順に重ねる。ふんわりとラップをし、600W のレンジで 1 分半加熱する。ツナ缶は缶汁をよく切る。
2.春菊の水気を軽く切り、ツナ缶、A を加えてよく混ぜる。
ここがポイント!
ボウルの底にたまった⽔分を軽く捨てることで、余分な調味料を使わずにすみ、また味もぼやけにくい。
貧⾎が気になる⽅に…「かつおぶし」
かつおは「補⾎」といって⾎を作るとされるもの。ツナ(まぐろやかつお)も補⾎のものなので、旨味アップとともに貧⾎や肌、髪、⽖などが気になる⽅におすすめしたい⾷材です。
⽣の無限春菊
材料
・春菊 1/2 束 (80g)
・カニ⾵味かまぼこ 5 本
A ⽩いりごま ⼩さじ 1
A しょうゆ ⼩さじ 2
A 酢 ⼩さじ 1
A 砂糖 ⼩さじ 1
A ごま油 ⼤さじ 1
1. 春菊は⻑さを 5 等分にし、茎を縦に 2~4 つ割りにする。カニ⾵味かまぼこは⻑さを半分にし、ほぐす。
ここがポイント!
茎が太いものは縦に 2〜4 つ割りにすると⽣でも⾷べやすくなる。
2. ボウルに A を合わせて砂糖が溶けるまでよく混ぜる。1 を合わせて、しんなりするまでよく和える
冷えが気になるときは…「からし」
⾟⼦は「温性」といって薬膳では体を温めるものに分類されます。しょうゆ味とも相性がよいので、A に適量混ぜることでアクセント&冷え対策に。
教えてくれたのは
齋藤 菜々子(さいとう ななこ)さん
料理家、国際中医薬膳師。一般企業勤務を経て、日本中医食養学会、日本中医学院にて中医学を学び、国際中医薬膳師の資格を取得。独立後は「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材を使った薬膳を、雑誌やWEBで提案している。著書に「基本調味料で作る体にいいスープ」「基本調味料で作る体にいい作りおき」(ともに主婦と⽣活社)がある。