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特集記事 2022年7月号

夏バテ予防のカギは「胃の姿勢」だった!
胃の不快感&消化不良にサヨナラ

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夏バテの大きな原因の一つが食欲不振。ただでさえ暑さで食欲も落ちる季節ですが、胃が不調だと食欲不振に拍車がかかり、夏を乗りきる栄養が不足してしまいます。
そこで今回は、“胃の姿勢”を意識することでさまざまな胃の不調を改善する方法をご紹介。就寝時や家事を行う際の姿勢など、どれも気軽に試せるものばかり。元気な胃を手に入れて、今年の夏を乗りきりましょう!

教えてくれた先生

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兵庫医科⼤学 消化器内科学 特別招聘教授
医学博⼠・川⻄市⽴総合医療センター総⻑(2022 年 9⽉開設予定)
三輪洋人先生

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1956年大阪府生まれ。鹿児島大学医学部卒業。日本消化器病学会理事・指導医・専門医、日本内科学会理事・評議員・指導医などを歴任。兵庫医科大学副学長、同病院副院長・消化器内科主任教授などを経て現職。著書に『胃は歳をとらない』。

 

姿勢を正すと胃の調子も上向きに

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最近、胃腸のあたりに不快感があって、消化も悪い気がするのよね〜。

 

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僕もそう。夏だからしっかり食べて体力をつけたいけど、胃が弱っていると食欲も落ちてしまって…。

 

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その悩み、“胃の姿勢”を意識したら解消できるかもしれませんよ。

 

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“胃の姿勢”?姿勢と胃の調子が関係あるのですか?

 

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ひと言で胃の不調といっても、消化不良から胃酸の逆流による逆流性食道炎までさまざまです。そのさまざまな胃の不調が原因で食欲が落ちて十分な栄養が摂れず、結果的に夏バテにつながってしまうことが多いのです。
ただ、体内における胃の構造や配置、消化に関わるおなか周りの筋肉を意識した生活をしていれば、胃の不調は改善できますよ。

 

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なるほど〜。すぐには理解できないけど姿勢を意識するだけで胃の不調を改善できるなら試さない手はないですね!さっそくその姿勢法を教えてください!

 

 

胃の不調を感じたら上半身を高くして寝てみる

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猫背や前かがみの姿勢で胃が圧迫されると胃液が逆流しやすくなります。「姿勢が悪い人は就寝中も背中が丸まっている」といわれるように、胃が圧迫されて胃液が逆流しやすくなってしまいます。

それを避けるためにおなかあたりから頭に向かって徐々に傾斜をつけて寝てみましょう。枕とタオルを組み合わせて、床から頭部までが10〜20㎝、角度でいうと15度くらいを目安に調整しましょう。

ただし、快適に熟睡できるかどうかも夏バテ対策としては大切なので、細かい数値は気にせず自分に最適な傾斜を試してみてください。

胃の不調の種類に応じて寝る向きを変える

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胃は食道からつながって袋状になっていますが、約3/4は体の中心より左側に寄っています。図のように、胃の内容物は左側のほうが溜まるスペースが広くなっています。
そのため、右を下にして寝ると食道と胃の境界線の上にある下部食道括約筋(かつやくきん)の圧が低下して開きやすくなり、胃酸が逆流しやすくなります。そうすると胃酸の逆流による不快感で睡眠が妨げられたり、逆流性食道炎になったりします。

一方、消化不良で胃もたれがする場合で、酸っぱいものが上がってくる感覚や、胸が焼けるような感覚がない場合は、体の右側を下にして寝てみましょう。胃の出口にあたる幽門とそれに続く十二指腸は体の右側にあります。消化不良の場合は消化物を早く幽門から外へ送り出すために、右を下にした方がよいでしょう。

いずれの不調時にも、うつぶせで寝ることや腹部の締め付けが強い服装で寝ることはNGですので気をつけてください。

家事など日常の動作でも胃の姿勢を意識

おなかに圧力がかかる前かがみの姿勢は胃の不調や疲労に影響を与えます。ですので、普段の生活時からできるだけ前かがみの動作を避けるように意識してみましょう。

前かがみになる家事の代表格が洗濯です。洗濯物を干す際、床に洗濯カゴを置くと干すたびにかがまなければならず、胃やおなかに圧力がかかります。洗濯カゴは高めの台の上に置き、背筋を伸ばした状態で干せるようにしましょう。
ほかにも掃除機やフロアモップをかけるときはノズルの長さを調整し、背筋を伸ばして行うことを意識しましょう。

ヨガでお腹まわりの筋肉をストレッチ

胃の不調や疲労のケアにはウォーキングや腹圧を高めないヨガが有用ということがわかっています。とくにヨガは胃の蠕動(ぜんどう)運動を活発にするほか、ストレスを軽減し自律神経を整える効果もあるので、試してみるとよいでしょう。

猫のポーズ

猫背や前かがみの姿勢を続けていると背中や肩が丸まっているだけでなく、胸の筋肉が縮んでしまいます。ヨガの猫のポーズはその縮んだ胸の筋肉と背中の筋肉をストレッチすることができます。
まずは四つんばいになって両方の手を肩の幅に開きます。鼻から息を吐きながらおなかを引き上げ、へそを覗き込むようにして背中を丸めます。そのまま30秒間キープし、ゆっくりと鼻から息を吸う、吐くを繰り返します。
次に鼻から息を吸いながら背中を反らし、おしりを天のほうに向け30秒間キープします。同様にゆっくりと呼吸をします。

コブラのポーズ

胃やおなかの筋肉が伸びていると感じられるのがコブラのポーズです。背中と腰の柔軟性が高められることで、腰痛や便通の改善も期待ができます。
うつ伏せになり足は腰幅に開きます。両方の腕を胸の横におき、鼻から息を吸いながら両方の手で床を押して上半身をゆっくりと起こします。胸を天に向けるように伸ばし、鼻から息を吸って吐くを繰り返しながら30秒間キープします。

 

 

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胃の姿勢を意識したり、ちょっとした運動をしたりすることで、胃本来の力を引き出せるんだね。暑い夏を迎えて食欲が落ちたり、胃も疲れたりしがちだけど、胃を快調に保って、元気に夏を乗りきろう!

 

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