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月刊 元気通信

養命酒

特集記事 2021年8月号

スパイスパワーを “飲んで”摂り入れる
「スパイス白湯」で夏を元気に過ごそう!

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暑さや湿気からくる食欲不振や不眠、冷房病による夏バテなど、夏はさまざまな体の不調があらわれやすい時季です。
近年、スパイスの働きを食べて摂り入れるスパイスカレーが人気を集めていますが、今回ご紹介するのは“飲んで”スパイスを摂り入れる「スパイス白湯」です。もともと冷え対策や腸活として人気があった白湯ですが、クーラーによる冷えが起こりやすい夏場も白湯を飲んで体内から温めることは効果的です。
その白湯にスパイスをパパッと加えるだけで「スパイス白湯」に早変わり。スパイスには夏場の不調に応じた働きを持つものもあり、「スパイス白湯」はそのスパイスの力をお茶やスープ感覚で無理なく効率的に摂取できるようになるのです。
使用するスパイスはスーパーで手軽に買えるものばかりで、台所に眠らせているスパイスでもOK! 身近にあるスパイスの力を美味しく摂り入れて、夏を快適に過ごしましょう!

教えてくれた先生

看護師 健康コンシェルジュ市野さおり(いちのさおり)先生

英国ITEC認定アロマセラピスト、同リフレクソロジスト/国際茶藝会薬膳茶・中国茶修了。看護師としての経験を活かし、自然代替療法との組み合わせによる健康改善を推進する、統合医療ナースとして臨床から講演まで広く活動。臨床現場では、西洋医療、漢方、アロマセラピー、メディカルハーブ、薬膳など幅広い知識を活かして、個々の患者に対し施療からセルフケア指導まで行う。患者の足や顔、耳の形などから情報を読みとり施療に活用する「反射区分析」に定評がある。著書に『カラダの不調を整えるスパイス白湯』(宝島社)、『不調と美容のからだ地図』(日経BP)。最新刊は「肩こり、不眠、美顔に効く!1分耳ストレッチ」(青春出版)など。

毎日毎日、本当に暑いね。暑さのせいか、食欲も出ないしお通じも悪くておまけに不眠気味と、不調のオンパレード…。

僕もそう! 日替わり・週替わりでちょっとした不調があるけれど、病院に行くほどでもないしなぁ。

それならスパイスを白湯に入れて飲む「スパイス白湯」を試してみてはどうですか?

「スパイス白湯」? スパイスといえばカレーなどの料理に使ったりするイメージですね。料理に混ぜて摂り入れるのとどこが違うのですか?

食事だと食材や塩分、油などほかの要素が多いのでスパイス自体の力が実感しにくいのです。それに空腹時に飲むことで成分が体に吸収されやすいと考えられており、スパイスの働きを感じやすくなります。そしてスパイスは種類ごとに成分や特徴が違うので、その日の自分の体調に合わせてセレクトすることもできますよ。

でも、スパイスは種類が本当に多くて難しそう…。それにわざわざ買い揃えるのも大変そうだなー。

大丈夫です! きっとどのご家庭にも、カレーや料理に使おうと思って買って、最後まで使いきれずに眠らせているスパイスがあるのではないでしょうか。「スパイス白湯」は基本的なスパイスだけでも作れるので、気軽にはじめられるのが魅力なのです。

確かにうちにも何種類か眠っていますね(汗)。では、夏にぴったりの「スパイス白湯」のレシピを教えてください!

白湯×スパイスはいいことだらけ!

スパイスはもともと持つ香りや辛みが、塩分を控えた料理でも味を引き締めたり、風味を引き立てたりする効果を持っています。「スパイス白湯」はそうしたスパイスの特徴に着目し、高血圧改善やダイエットを目的としている方々に、塩分カットの方法の一つとして利用できないかと考えたことから生まれました。
白湯と違って、香りやフレーバーがつくので、お茶やスープ感覚で美味しく飲めることも長所の一つ。また体に負担をかけずに満足できる夜食的なものが欲しいという方も多いので、そうしたリクエストに対しても「スパイス白湯」を提案しています。
なお、人それぞれ解消したい悩みは異なりますが、スパイスは種類ごとにさまざまな働きを持っていることから、レシピがどんどんと増えていったのです。そして、スパイスそのものの働きを感じられるように、空腹時に摂取するのが基本です。

近年、冷え対策などを目的に白湯を習慣にしている人は多いかと思います。「スパイス白湯」は白湯のメリットに加え、スパイスのさまざまな働きが後押し。クーラーなどによる夏場の冷えに対応しているだけではなく、スパイスには夏バテによる食欲不振や胃腸の不調に対応したものも多いので、夏の体の悩みに応じて「スパイス白湯」を活用してみてください。

「スパイス白湯」のおすすめの飲み方

「スパイス白湯」を一番効果的にとれるといわれているのは、空腹時です。朝起きてすぐや昼食や夕食の前、食事をして時間を空けたタイミングなど、空腹時に飲むと成分が吸収されやすくなると考えられています。
最初はスパイスやお湯は少なめからスタートしてみましょう。白湯は100cc程度を一度注いでみて、濃いと感じたら50ccほど追加してみると飲みやすくなると思います。
そして同じスパイスをずっと飲み続けると、体が刺激に慣れてしまうので、気分や体調によってスパイスを変えたり、白湯に戻したりして無理なく続けていきましょう。

【基本の「スパイス白湯」】

体重が気になる方、お通じに悩む方に

◆レシピ
・クミン、コリアンダー(ともにパウダーを使用) 各2振り
・白湯 100〜150cc

カップにクミン、コリアンダーを入れ白湯を注ぐ

カレースープのような感じで、空腹時、口寂しい時などに飲むと満足度が高いです。
白湯もスパイスも少なめで作り始め、口に合えば増量するとよいでしょう。
便秘がちの方は、クミンを3振りにしてもよいですし、逆にお腹が緩くなってきたら、コリアンダーを増やしてみてください。
もし飲みづらいときは、クミンやコリアンダーの代わりにガラムマサラを3振りでも代用が可能。ガラムマサラは、上記2つのほかにもさまざまなスパイスが入っていて、メーカーによってその調合は違いますが、上記2つはメインで調合されています。
クーラーによる冷えや長時間座り続けることにより、体が重く感じられる方にもおすすめです。

リラックスしたい方、ストレスを感じている方、不眠に悩む方に

◆レシピ
・月桂樹 1枚
・白湯 150〜200cc

月桂樹にハサミで数カ所切り目を入れる。カップに葉を入れ、白湯を注ぎ、すぐに蓋をして3~5分蒸らす。

暑さや忙しさでイライラしているとき、冷静さを取り戻してくれます。葉に切り目を入れることで、切り目の部分から成分が抽出され、味が出やすくなります。爽やかな香りで初心者の方でもとても飲みやすく、おすすめしたい味わいです。

食べすぎたとき、食欲がないときに

◆レシピ
・ブラックペッパー 2振り
・白湯100〜150cc

カップにブラックペッパーを入れ、白湯を注ぐ。かき混ぜて、湯が少し黄色くなったら
スプーンでかき混ぜながら飲む。

夏、お腹をこわしやすいという方に評判なのがこの「スパイス白湯」。
ブラックペッパーは食べ過ぎたときや、食欲が湧かないときなどにおすすめのスパイスです。
水(白湯)には溶けませんが、白湯と一緒に摂取する方が吸収されやすいとされています。
食欲がないとき、食べすぎたときなど、どちらの不調でも取り入れていただいて大丈夫です。また、暑いけれどクーラーは苦手、汗がかけないという方には、生姜よりもおすすめしたいスパイスです。

【「スパイス白湯」応用編】

夏の1日を快調に過ごす「スパイス白湯」サイクル

応用編ではスパイスと身近な食材を使って、スペシャルドリンクを作ってみましょう。
朝、昼、晩のシーンにぴったりとハマり、さらに1日を通して「スパイス白湯」を飲むことで、夏を快調に過ごせるレシピを考えてみました。味わいも夏らしくさっぱりと美味しいのでぜひ試してみてください。

朝:血をしっかり巡らせたい朝は「七味白湯」をスープ感覚で飲んで、やる気アップ!

◆レシピ
・七味 2振り
・白湯 100〜150cc
※お好みで
・ネギ 適宜
・梅干し 1/2個〜1個

カップに七味を振り入れ、白湯を注ぐ。お好みでネギや梅干しを入れる。七味の辛味に加えて梅干しの塩味がプラスされると塩辛くなりがちなので、梅干しは少しずつ味をみながら入れる。

江戸期に漢方薬の調合を参考に作られたとされる七味。七味は名前の通り、7種のスパイス(薬味)が入っています。その7種の内容はメーカーによって異なりますので、お好みで選んでください。
唐辛子以外にもケシの実や麻の実、チンピなど、やる気アップにつながるものが含まれているので、夏バテ気味の方に、朝の“気付け薬”的に飲んでほしいです。
ネギや梅干しを入れて、スープ感覚で摂ると美味しく、夜間汗で消失した塩分も補えるので一石二鳥。また梅干しのクエン酸は疲労回復には大切な成分です。

※はじめは少なめで作ることをお勧めします。たくさん入れると辛さでむせることがあります。激辛はやめた方がよいでしょう。

昼:クローブを利かせた「豆乳プーアル茶」をデザート感覚で味わいティーブレイク

◆レシピ
・プーアル茶葉  5g
・白湯     150cc
・豆乳    100cc
・クローブ  2振り

ティーポットにプーアル茶の茶葉を多めに入れ、白湯を少なめにして濃いめに淹れる。黒く濃い茶が出来上がったら、同量の豆乳を混ぜる。そのまま冷蔵庫で冷やすか、氷の入ったカップに注ぐ。クローブパウダーを上から少量掛け、よく混ぜて飲む。

夏なので、“白湯”ではなく涼しげなアイスティーで楽しむスパイスドリンクです。もちろん、冷やさずにスパイス白湯として飲んでも美味しくいただけます。少し大人味のスパイスであるクローブパウダーを使用しました。
クローブは、血液サラサラ効果があり、コリの解消などにもよいとされます。
また、豆乳には保湿に関わる成分が含まれるといわれ、栄養素も抜群。
さっぱりしていて、砂糖などを入れなくとも、デザート感覚で楽しめるお茶です。茶葉は烏龍茶でも代用できますが、プーアル茶の方がマイルドで飲みやすく、コクがあって美味しく飲めます。

夜:就寝前に「大葉と生姜の和製スパイスティー」で1日の疲れをリセット

◆レシピ
・大葉  1〜2枚
・生姜  スライス1〜2枚
・白湯   150〜200cc

大葉は細かくちぎるか1cm幅程度に切り、生姜は厚さ1〜2mm程度にスライスする。材料をカップに入れ白湯を注ぎ、蓋をして1〜2分蒸らす。

大葉も生姜も“薬味”として捉える方も多いと思いますが、2つとも立派な“和のスパイス”です。大葉の香りでリラックスできる、美味しい和のスパイス白湯。
大葉の香りには、気分を落ち着ける働きがあるほか昔から防腐抗菌にも用いられています。葉にはミネラルも豊富に含まれているなど、大変優秀な食材です。
一方、生の生姜は身体の余計な熱を取るといわれているので、夏の暑さで体にこもった不快な熱を出してくれます。
この両者の組み合わせを夜に摂ることで、1日のリセットになり快眠に繋がります。

最初はクセのある味じゃないかと心配だったけど、すごく美味しくて飲みやすかったね。普通の白湯より飲みやすく感じたよ。とくに月桂樹白湯が美味しかった!

空腹のときに飲んだこともあって、お腹からポカポカ温まるし、なんだかスパイスのパワーが体内に染み渡っているような感覚。

幸い?台所には使いそびれたスパイスが色々あるから、体調や気分に合わせてスパイス白湯を試していこうっと。

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