お客様駐車場の奥に、大きな株があります。
真夏の強い日差しで、葉っぱはちょっと元気がないように見えます。
こちらは、同じくアジサイの仲間の「ノリウツギ」です。
夏の間、森の中で咲いていて長く楽しめます。
ちょうど今、「キキョウ」、「オミナエシ」、「カワラナデシコ」が咲き始めました。
ここは建物の跡地だったのですが、野草の花が楽しめる草地にしようと
5年前に種を播いた場所です。当初(2009年6月)の状態はこんな感じでした。
”秋の七草が咲く里山の草原”をイメージして、
当初、「キキョウ」、「オミナエシ」、「カワラナデシコ」、「ワレモコウ」の
4種類の種を播きました。
今では、様々な自生の野草が勝手に混成して、いろどり豊かな草地に成りつつあります。
ノアザミ、ヤマホタルブクロ、ウツボグサ、オカトラノオ、オトコエシ、
コバギボウシ、ノコンギク、リンドウなどなど。
「養命酒 健康の森」の緑化の取組みでは、構内のアカマツ林を広葉樹林へ転換したり、
野草の花が咲く半自然草地を育成するなど、里山の原風景をイメージした森づくりに取り組んでいます。
梅雨が明けて、連日の猛暑となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
カフェでは暑い西陽を避けるため、ヨシズが取り付けられました。
また、少しでも涼を演出しようと、スプリンクラーでの散水も始めました。
暑い夏も冷えた飲物・スイーツで皆様をお待ちしております。
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記念館から管理棟へ向かう歩道の両側にあるリョウブは、
昨年は白い花をたくさん咲かせて、アーチの様だったのに、
今年は葉っぱだけ。
昨年の花柄はたくさん残っているのにね。
花の当たり年があるのでしょうか?
これからは毎年、観察してみましょう。
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自然では高原の草地などで咲く野草ですから、ここではちょっと気候が
暖かいのか、梅雨明けの頃から咲き始めます。
ここでは種を播いたり、苗を植えたりして、少しずつ増やして来ました。
「マツムシソウ」は、花が咲くとその株が枯れてしまう2年草といわれる
植物です。ですから、毎年、花を楽しむには、今年咲いている花の周りに、
既に来年咲く予定の株が生育していなければなりません。
種からだと咲くまでに2~3年かかりますから、定着させるのは簡単では
ありません。
ようやく毎年、少しずつ楽しめるようになってきました。
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管理棟の正面玄関へ向かう、歩道沿いの「ドウダンツツジ」の生垣は、
ヘッジトリマーという電動バリカンの様な機械で剪定します。
ヘッジトリマーで剪定すると、切り口周辺からたくさんの新しい枝が
出て来ます。
毎年同じ剪定を繰り返すと、枝先に堅いコブの様な塊ができて、
やがてヘッジトリマーでは切れなくなってしまいます。
そこで、剪定バサミで、少し下の方へ切り下げるのですが、これがなかなか、
手間のかかるお仕事です。
ケヤキの木の下でボーボーだった「ハコネウツギ」は、
剪定バサミでスッキリ小さくまとめました。
夏のこの時期に、強く枝を切ることは、樹木にとってはかなりの
ストレスになります。ですから今は、決して剪定の適期ではありませんが、
お仕事ではそうも言っていられません。
もともとは、構内に植えてあった「メタセコイア」という木を伐ったものでした。
しばらく、倉庫の片隅に放置され朽ち果てんとしていたものを、
カフェテラスから見える記念館脇の玉砂利の上に持ってきたものです。。
移設当初、上側の一部をチェーンソーでくり抜いて、土を入れ、
いくつかの植物を植えたのですが、何だか最近、それ以外にも、
いろいろな植物が生えて来ているのが気になって、調べてみました。
当初、植えたもの
オキナグサ、ジャノヒゲ、マサキ、
アオスゲ?、クローバー(シロツメクサ)、コケ。
後から勝手に生えてきたのもの
木本類
ウツギ、サンショウ、アカマツ、シラカンバ、
カスミザクラ、エゴノキ、リョウブ、シモツケ。
草本類
ミズヒキ、キツネノボタン、ハルジオン、タチイヌノフグリ、
ハハコグサ、シャクヤク(なぜ??)
種はどこからやって来たのでしょうか?
風に乗って、鳥に運ばれて、あるいは、当初入れた土の中で眠っていた、、、など。
想像すると楽しいですね。
自然界では森の中で、枯れて倒れた木が腐って行く過程で、新しく樹木の種が
発芽し成長するのに良い環境を提供していると言われています。(倒木更新)
梅雨が明けて、日差しが厳しく乾燥すると、枯れて消えていくものもあるでしょうが、
また新たに芽生えてくるものもあるでしょう。
そんなことを思いながら、この丸太を観察してみたら、また楽しいかもしれませんね。
調べてみたところ、どうやら、
ラン科カキラン属の「エゾスズラン(別名:アオスズラン 青鈴蘭)」らしいです。
もちろん、ユリ科のスズランではなく、野生のランの仲間です。
こんな、舗装道路の脇に希少なランが生えている「養命酒 健康の森」の自然の
豊かさには、何年も仕事をしていても、日々、新しい発見や驚きがあります。
ですから、
このような環境で働いている私たち緑化担当の仕事は、
一見普通の草刈作業に見えても、雑草をただキレイに全部刈り払う労働ではなく、
きれいな野草花を刈り残して育てたり、森の中では将来の育成木を選択的に
残したりと、最適で快適な緑地を維持・管理する技術職だと考えています。
年々、株数が増えて来て、かなり大きな群になってきました。
もちろん、「養命酒 健康の森」の中に自生しているものです。
構内の草刈作業でも、刈り取らない様に気を付けているので、
記念館の周りでも、かなり多く見られるようになってきました。
でも、なかなか気に入った写真が撮れません。
穂のきれいなS字カーブ、花と蕾の割合、尻尾らしい極太感、
写真フレームへの納まり具合など条件が揃った、
良い構図にはなかなか出会えません。
カメラをお持ちの方、是非、お気に入りの写真に挑戦してみてください。
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