健康の森 BLOG

ハーブの庭だより⑱

2019.10.22 森林担当 やっしん

台風19号により被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

南信州に位置する養命酒駒ヶ根工場は大きな被害も無く、ハーブ

の庭の植物たちも無事に生きています。

最近は朝夕の冷え込みもグっと本格的になり、コタツやストーブが

恋しい季節になりました。先日は雨上がりに園地から、南アルプス

の仙丈ヶ岳で今年初の冠雪を見ることができました。

仙丈ケ岳1.jpg

長野県では、秋の冷え込みが首都圏よりも早いので、ハーブや薬草も

次のシーズンに向けて晩秋から翌春まで休眠状態になってきました。

一方で、朝夕の寒暖差が大きい長野県では、果実の色づきや紅葉がハ

ッキリと発色して美しい時期でもあります。

今回は、園内で見つけた赤い実特集です。

西洋サンザシ(メイフラワー・ホーソンベリー)の実は健胃・消化を

助ける効能があり、生薬として利用されています。また、抗酸化成分が

あることから、女性の美容にハーブティーやドライフルーツとしても

様々に活用されています。生長は比較的遅く、5月頃に花が咲いて

果実が秋に色づきます。

西洋サンザシ1.jpg

次は、唐辛子。辛味香辛料として世界的に栽培されている植物ですね。

まずこちらは、最強の辛さハバネロを超えるといわれるブートジョロキア。

興味本位で丸ごとかじって、あまりの辛さで病院に行った人もいるほどです。

バングラディシュで栽培されている品種とのこと。

ジョロキア11.jpg

2番目は、プリッキーヌ。これは、タイで栽培されている品種。現地では、

トムヤンクンスープで日常的に使われている品種です。それなりに辛いと

思います。

プリッキーヌ1.jpg

最後にスコッチボネット。こちらはジャマイカで栽培されている品種。

ジャークチキンという鶏肉の香辛漬けでよく使われるそうです。辛さの後に、

爽やかな風味があるとのこと。果実が赤色と黄色の品種があります。

スコッチポネット1.jpg

同じ植物でも生活と深く結びつくことで、種が人の手で運ばれ、

様々な栽培品種が国や地域ごとにあるのも、面白いですね。

さて、ハーブの庭の唐辛子、収穫したらどんな料理に使おうかな!?

西洋サンザシ バラ科:Crataegus monogyna

ブートジョロキア ナス科:Capsicum chinense 'Bhut Jolokia'

プリッキーヌ ナス科:Capsicum frutescens 'Prik Kee Noo'

スコッチボネット ナス科:Capsicum chinense 'Scotch Bonnet'

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