健康の森 BLOG

養命酒の松枯れ対策

2019.06.28 森林担当 やっしん

今年の夏も構内で2本の松枯れが発生しました。

長野県では現在、各地でアカマツ林の松枯れ被害が広がっています。

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松くい虫による松枯れは、正式にはマツノザイセンチュウ病といい、

外来生物の「マツノザイセンチュウ」が樹体内で増殖することで枯れ、

在来昆虫の「マツノマダラカミキリ」によって感染・伝搬します。

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養命酒健康の森では10年以上前から、この松枯れへの対策も含んだ

森の健全化に取り組んでいます。昭和47年に駒ヶ根工場が開設されて

以来、「森を大切にする=木を切らないこと」として保護されて来た

構内の森は、アカマツが混み合って鬱蒼としていました。

「ヒトを癒し未来へとつながる美しい森」で皆様をお迎えしたい。

そんな理想の『森づくり』を始めてから11年、アカマツを段階的に伐り、

自生する広葉樹を生かした森の転換・整備が進められています。

私自身も自らのチェーンソーで500本以上のアカマツを伐採しました。

伐採されたアカマツは木材として搬出され、

松枯れ木も適正に処理しています。

その成果は、カフェテラスからの森の眺めを見れば一目瞭然です。

こちらは2009年5月の森の姿。

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そして、こちらが2019年5月の同じ場所からの眺めです。

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それまでのアカマツを主体とした森は、

この様に、芽吹き・新緑から紅葉まで四季の変化が美しい、

自生種のサクラ、カエデ、カンバ、ナラなどで構成された、

広葉樹の森へ姿を変えつつあります。

松枯れ被害が進む地域の里山の森をどうしたらよいのか、

その答えとして、ひとつの事例を示すことができれば良いと思いつつ、

日々の森づくりにも励んでいます。

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スタッフ紹介

  • カフェ担当のんたん
    食べることが大好き!!
    毎日スイーツに囲まれて
    幸せです。
  • 案内担当みっき~
    毎日自然に囲まれて
    いるせいでしょうか。
    ・・・のんびりやの私です。
  • 記念館担当ヨメ子
    森の小さな変化を探し
    ながら、四季を楽しんで
    いるナチュラル派の私です。
  • 森林担当やっしん
    美しい森づくりに
    情熱を注ぐ、
    森のエキスパートです。