風邪の季節は「のど活」をしよう!
のどをケアする「のどツボ」8選
「のどがいがらっぽい……」「声がかすれる……」「風邪が治ってもせきやたんが止まらない……」――気温が下がって空気が乾燥する季節は、のどの不調を感じる人が増えます。そこで今月は、身体のツボに精通したスペシャリストに、のどの不調を緩和するのに役立つ「のどツボ」を教えていただきます。
のどの不調を感じたら「のどツボ」を押そう!
冬は風邪やインフルエンザの流行はもちろん、空気が乾燥するので、のどの不調を感じる人が急増します。
人体の至るところにある「ツボ」には、のどにかかわる「のどツボ」もあります。「のどの調子がよくないなあ……」と感じたら、のどにかかわる「のどツボ」を押したり、あたためたりするだけで、のどの不快な症状を和らげるのに役立ちます。
- お話を伺った先生
- 目白鍼灸院副院長 目白漢方薬店店長
藤井 直樹(ふじい なおき)先生
1973年東京生まれ、1998年北京中医薬大学中医系本科卒業。中国の医師免許である中医師取得。北京の中日友好病院、北京中医薬大附属東直門医院、北京宣武門病院などで臨床研修。2002年に東京衛生学園専門学校を卒業、国家資格の鍼灸師を取得。がん専門病院でがん患者の鍼灸治療に携わったあと、目白鍼灸院へ。『病気にならない全身の「ツボ」大地図帖』(三笠書房)などの著書(共著)がある。
のどの不調ケアに役立つ
「のどツボ」8選
のどの不調ケアに役立つ「のどツボ」を、鍼灸のスペシャリストである藤井直樹先生に教えていただきます。
のどヒリヒリ系「のどがいがらっぽい」「のどがはれて唾を飲みこむのも痛い!」
そんな時にはココを押そう!
- 少商(しょうしょう)
- 両手の親指の爪の付け根の外側(右手は左下、左手は右下)にあるツボ
- 魚際(ぎょさい)
- 両手の親指の付け根と手首の中間にある骨の上にあるツボ
- どちらも風邪やインフルエンザなど、のどを含む呼吸器の炎症を抑えたいときにおすすめのツボです。
- 左右10秒を1セットとして3回を目安に押します。のどに熱を伴う強い痛みがある時はやや強めに。
- 少商は爪先やペン先、つまようじの頭など固いもので押してもOK。
せきコンコン系「風邪でせきが止まらない」「ぜんそくで夜中にせきこむ」
そんな時にはココを押そう!
- 尺沢(しゃくたく)
- ひじを曲げた時にできる、しわの外側(親指側)にあるツボ
- 定喘(ていぜん)
- 軽くうつむいた時に、首の後ろの1番出っ張った骨の左右にあるツボ
- どちらも肺の興奮を抑えてせきこみを防ぐのに役立つツボです。
- 「尺沢」は左右10秒を1セットとして3回を目安に押してください。
- 「定喘」はツボを軽くマッサージした後に軽くあたためましょう。
たんネバネバ系「のどにたんが絡む」「たんが絡んだせきが出る」
そんな時にはココを押そう!
- 豊隆(ほうりゅう)
- 左右のすね(ひざ下から足首まで)の、中間からやや外側にあるツボ
- 余分な水分を抑えて湿ったせきを防ぐのに役立つツボです。
- 左右10秒を1セットとして3回を目安にやや強めに押してください。
のどかれ系「声がかすれて出ない……」
そんな時にはココを押そう!
- 上廉泉(じょうれんせん)
- あご下の骨のくぼみにあるツボ
- このツボを親指で押し上げて刺激すると唾液が出てきて、のどを潤すのに役立ちます。
- 風邪が治っても出る、からせきを抑える効果も期待できます。
のどつかえ系「のどがつかえたような感じ」
そんな時にはココを押そう!
- 膻中(だんちゅう)
- 胸中央の骨の上にあるツボ
- 気の流れをよくして、のどのつかえを緩和するのに役立つツボです。
- 緊張して呼吸しにくい時や、食べものを飲み込みにくい時にも役立ちます。
- 親指でグーッと強く押したり、トントンとたたいたりして刺激します。
オールマイティー系のど全般におすすめのツボはコレ!
そんな時にはココを押そう!
- 合谷(ごうこく)
- 左右の親指と、人さし指の付け根のくぼんだ谷にあるツボ
- のどの炎症やせき、声がすれ、のどつかえなど、さまざまな不調に役立つツボです。
- ツボを指先ではさむようにしてグーッと強く押します。10秒を1セットとして3回を目安に。
まとめ
ご紹介したのどツボは、症状に合わせていろいろ組み合わせて押しても大丈夫です。風邪やインフルエンザが流行しているこの季節は、特にのどのケアにお気をつけください。
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