健康の森 BLOG

紅葉(こうよう)と落葉(らくよう)

2018.11.12 森林担当 やっしん

構内の紅葉(こうよう)もそろそろ終わりに近づいています。

20181112_01.JPG

落葉(らくよう)が盛んで葉っぱの掃除が大変です。

20181112_02.JPG

さて、秋の彩りをひと時楽しんだところで、

「紅葉(こうよう)」と「落葉(らくよう)」について、

総括してみたいと思います。

①葉っぱには寿命があり、落葉樹は秋に集中して葉が落ちます。
②葉っぱの仕事は葉緑体という器官を使って、二酸化炭素と水、
 太陽の光エネルギーから光合成によってブドウ糖を生産することです。
③葉っぱの緑色は、葉緑体に含まれる葉緑素という緑色の色素
 「クロロフィル」の色です。
④秋に太陽の光が弱くなり、気温が下がると緑色の葉緑素が壊れて、
 それまで隠れていた黄色の色素「カロチノイド」が見えて来ます。
 これが葉っぱが黄色に紅葉するしくみです。
⑤葉っぱを落とす前には、まず、葉っぱに残った有用なものを枝の方へ
 回収し、不要なものを葉に移動させます。
 その後、葉っぱを切り離した痕(あと)を保護する「離層(りそう)」
 という扉を閉めてから落とします。
⑥葉緑素が壊れて分解され、葉に残されてしまった糖分と一緒に化学反応
 が起こると、「アントシアニン」という赤色の色素に変化します。
 これが葉っぱが赤く紅葉するしくみです。
葉っぱは勝手に落ちる訳ではなく、落葉(らくよう)は生理作用です。
国際宇宙ステーションがちゃんと扉(「離層」)を閉めてから、
コウノトリを切り離すのに似ていませんか?

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    森の小さな変化を探し
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    いるナチュラル派の私です。
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    美しい森づくりに
    情熱を注ぐ、
    森のエキスパートです。