かつて昭和天皇は、「雑草という名前の草は無い」という
意味のことをおっしゃったことがあるそうです。
日々の緑地管理の仕事の中で、よく草刈をしますが、
花の時期にうまく刈り残せば、
野草の花として十分に観賞できるものがあります。
こちらは正門前の草地に咲く「ニガナ」です。
「ニガナ」の「ナ」は、漢字で書くと「菜」です。
名前の語尾に「ナ(菜)」が付く植物には、
野菜や山菜として食べられるものが多いですね。
例えば、ソバナ、アブラナ、小松菜など。
「ニガナ(苦菜)」は食べてみたら、苦かったからでしょうか。
こちらは、「ジシバリ」です。
「ジシバリ」は漢字で「地縛り」と書きます。
花が終わるころから、ランナー(走出枝)を出して地面を覆うように
広がるところから、緑被植物としても有効です。
こちらは、「ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)」です。
漢字名に「苔」がついても、コケ(蘚苔類)の仲間じゃありません。
コケの様に地面を覆って生えるから。そして、
花の形が、鷺(サギ)が羽を広げている様子に似て、紫色だから。
「ドクダミ」だって、雑草と言って嫌わずに楽しみましょう。
「ドクダミ」の花は以外と可愛らしいですよ。
匂いが嫌だというけれど、「十薬(じゅうやく)」という
薬草でもありますよ。