健康の森 BLOG

樹木医目線で桜を見る

2016.04.11 森林担当 やっしん

標高が800m程ある駒ヶ根工場でも桜が咲き始めました.

20160412_01.JPG

まずは植えられた「コヒガンザクラ」です。

一昨年に、周りにあったアカマツを伐採したおかげで、

太陽の光が良く当たるようになり、全体的に元気になりました。

「コヒガンザクラ」はエドヒガンとマメザクラが関わった雑種だと

いわれています。花の色はソメイヨシノよりもピンク色で、

よく見ると花びらの縁は色が濃いですよ。

一本一本の樹形を見てみると、枝張りが上下二段になっています。

20160412_02.JPG

実はこれは、私が意識的に仕立てたものです。

以前は上の段にしか枝がなくて、全体的な樹形が貧弱でしたので、

株元から生えた若い芽(「ひこばえ」)を育ててみたところ

昨年辺りから下の段にも花が付くようになりました。

庭木の一般的な剪定では、ひこばえは切ってしまうのが

良いとされていますが、樹木の生理的な活動には無駄が

ないはずだと考えれば、枝葉は光合成を行う工場ですから

多いに越したことはありません、生かすべきだと私は考え

ています。根元もしっかりしてきました。

20160412_04.JPG

株の周辺の根張りからも、新しい若い芽が出ていましたので、

これも育ててみようと思っています。

20160412_05.JPG

うまく行けば、苗木を植えなくても、「コヒガンザクラ」の株が

増やせるのではないかと期待しています。

駒ヶ根工場の桜の主役は、山桜の仲間の「カスミザクラ」や、

「ウワミズザクラ」ですので、桜の見ごろは4月下旬から5月

上旬の大型連休の頃になると思います。

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