標高が800m程ある駒ヶ根工場でも桜が咲き始めました.
まずは植えられた「コヒガンザクラ」です。
一昨年に、周りにあったアカマツを伐採したおかげで、
太陽の光が良く当たるようになり、全体的に元気になりました。
「コヒガンザクラ」はエドヒガンとマメザクラが関わった雑種だと
いわれています。花の色はソメイヨシノよりもピンク色で、
よく見ると花びらの縁は色が濃いですよ。
一本一本の樹形を見てみると、枝張りが上下二段になっています。
実はこれは、私が意識的に仕立てたものです。
以前は上の段にしか枝がなくて、全体的な樹形が貧弱でしたので、
株元から生えた若い芽(「ひこばえ」)を育ててみたところ
昨年辺りから下の段にも花が付くようになりました。
庭木の一般的な剪定では、ひこばえは切ってしまうのが
良いとされていますが、樹木の生理的な活動には無駄が
ないはずだと考えれば、枝葉は光合成を行う工場ですから
多いに越したことはありません、生かすべきだと私は考え
ています。根元もしっかりしてきました。
株の周辺の根張りからも、新しい若い芽が出ていましたので、
これも育ててみようと思っています。
うまく行けば、苗木を植えなくても、「コヒガンザクラ」の株が
増やせるのではないかと期待しています。
駒ヶ根工場の桜の主役は、山桜の仲間の「カスミザクラ」や、
「ウワミズザクラ」ですので、桜の見ごろは4月下旬から5月
上旬の大型連休の頃になると思います。