朝、記念館の周りを掃除していると、舗装の上にたくさんの
小さな種(タネ)が散らばっています。
これは、記念館の脇に生えている、「ウダイカンバ」の大木の種です。
高さは20m以上、目の高さの直径も50cm以上のなかなか立派な大木です。
この「ウダイカンバ」はシラカバの仲間(カバノキ科カバノキ属)の中で、
葉っぱが一番大きく、秋には黄色に色付きます。
材は高級家具材として使われ、林業の世界では、
いわゆる有用広葉樹といわれるものの代表格です。
記念館の周りには、この大木が玄関の正面と、南側に2本あります。
そして、森林整備で明るくなった森の中には、たくさんの稚樹が見られるように
なりました。この、写真は芽生えて1~2年めのものです。
明るい所が好きなシラカバの仲間の種は、林内に十分に陽が差し込むと、
目覚めて発芽します。
こちらの写真は、芽生えて4~5年めのものです。
成長が早いので、高さはすでに3m超えです。
「養命酒 健康の森」では、森づくりの中で、現状のアカマツ林を、
色彩豊かで多様な広葉樹林へと、転換を進めています。
この「ウダイカンバ」は、将来の森の主役になる木といっても
いいでしょう。
そういう思いを込めて、大切に育成しています。