突然ですが、「温暖で多湿な日本の自然の姿は”森林”」です。
ですから草原や草地というのは、定期的な草刈や火入れ・野焼など、
人為が加わらないと維持できません。
このような草原を「半自然草原(草地)」と言います。
身近な所では、水田の土手やスキー場の夏場のゲレンデなどが、
それに当たります。
長野県の霧ケ峰高原では、ニッコウキスゲなどの野草が咲く草原が
森林化しないようにするために、毎年、火入れを行っています。
私の親が子供の頃は、お盆の仏壇に供える花、いわゆる盆花は、
野山で採ってきたそうです。
そんな、半自然草原風の山野草園をつくろうと試みているのが、
お客様駐車場の北側にある窪地です。
「キキョウ」、「オミナエシ」、「カワラナデシコ」、「ワレモコウ」の種を播いて
今年で5年めになりますが、少しずついい感じになってきました。
今は、「オミナエシ」、「キキョウ」、「カワラナデシコ」が見頃です。
適度に、雑草を刈ってあげることで、自然な感じに仕上がってきました。
さらに、自然に生えた「ヤマオダマキ」、「ノアザミ」、「オカトラノオ」、
「ヤマホタルブクロ」、「ノコンギク」、「ノダケ」などが混成して、
賑やかになってきました。
野草が咲く草原は、日本人の心の原風景でもあるので、癒されるのかもしれませんね。