皆さんは、養命酒に入っている十四生薬の一つ、
「ウショウ(烏樟)」が「クロモジ(黒文字)」という
樹木であることをご存じでしょうか?
黒文字は、和菓子を食べる時などに使われる、
あの如何にも小枝を削りましたみたいな楊枝に
使われている、あれです。良い香りがしますよね。
クロモジという木は、実はこのあたりでは森林の中で
ごくごく普通に見られる木なのです。
健康の森の中でも、あちらこちらに自生していて、
今、ちょうど花が見頃です。
花はこんな感じです。
クロモジは雌雄異株(しゆういしゅ)で、雄花が咲く雄の株と
雌花が咲く雌の株に分かれています。
この花は、おそらく雌花の方でしょう。
森に春を告げる花の代表といってもいいでしょうね。
クロモジの仲間で同じクスノキ科クロモジ属の木では、
「アブラチャン」も今、ちょうど咲いています。
こちらはクロモジよりも湿ったところを好むので、
健康の森では、川沿いやミズバショウ池の周りなどで
見られますよ。
黄色の花は良く似ていますが、花の咲いている枝の色が、
「クロモジ」は緑色なのに、「アブラチャン」は薄茶色なので、
見分けられます。
先日紹介しました「ダンコウバイ」も「クロモジ」の仲間ですが、
こちらはもう、花は終ってしまいました。
4月12日時点の、その他の開花情報は以下の通りです。
・ショウジョウバカマ(ユリ科 多年草) 山野草コースなど
・ミズバショウ(サトイモ科 多年草) ミズバショウ池
・コヒガンザクラ(バラ科 落葉高木) 南北道路沿い(植栽)
・ミツバツツジ(ツツジ花 落葉低木) 管理棟の玄関前など(植栽)
まだ寒い日もありますが、少しずつ春めいて来た健康の森に
是非、お出かけ下さい。