枯れ草に巻き付いた鮮やかな赤がよく目立ちます。
赤い実の中には、白くてスポンジ状の果肉と黒くて小さな種が入っています。
こちらは、「リンドウ」の花です。
既に何度も霜が降りて、朝はかなり冷えますが、
リンドウの花はまだ咲いています。
この時期のリンドウは、赤く紅葉した葉と青紫の花
の組み合わせが特にキレイです。
これは、「ムラサキシキブ」の実です。
森の中で、この様なハッキリした紫色はインパクトありますね。
そういえば数年前、テレビなどでよく源氏物語の
特集番組やっていましたよね。
晩秋の健康の森、注意深く眺めながら歩いてみたら、
普段気が付かないようなものに、出会えるかもしれません。
【11月14日】
【11月16日】
【11月19日】
木の根元は、落ち葉のジュータンになりました。
左が「コハウチワカエデ」、右が「オオモミジ」の葉です。
「健康の森」では、コハウチワカエデが一番多いのではないでしょうか。
ちなみに、
きれいな落ち葉は、新聞紙に挟んで重石をして乾燥させた後、
ラミネータでパウチシートに保存すると長く楽しめます。
長々、お付き合いいただき、ありがとうございました。
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カエデの仲間はかなり、葉が疎らになってきました。
撮影ポイントでもある川辺のコハウチワカエデも、
葉が残り少なくなってきました。
落葉も盛んで、朝の掃除(落ち葉飛ばし)は大変です。
縄文住居から弥生住居への道路は、正に落ち葉のジュータンです。
これはこれで、情緒がありますね。
道路沿いから見えるコアジサイの黄葉もきれいですね。
弥生住居周辺のカラマツの黄葉は、信州らしい景観です。
ところで、「落葉(らくよう)」ですが、
みなさんは、落葉樹なんだから、秋に葉が落ちるのは
当たり前と思っていませんか?
実は「落葉」は植物にとって、老廃物の排出という意味を持った
ちゃんとした生理作用です。
ですから「落葉」する前に、葉に残っている有用物質を茎の
方へ回収し、不用物質を葉に移動させます。そして、
葉の付け根に、落葉した痕を保護する「離層(りそう)」
という特殊な組織を作ってから、葉っぱを切り離します。
例えるなら、宇宙ステーションからスペースシャトルを
切り離す時、人や物が移動した後、相方のハッチを
きちんと閉じてから切り離すようなものですね。
ですから夏場などに、強い風などで突然折れてしまった枝
の葉っぱは、離層ができていないので、枯れてもなかなか
「落葉」しません。
またカシワの木などは、離層の発達が未熟で、春まで枯れた
葉っぱが残ってしまいます。芽吹きの頃に葉が落ちるので、
世代が途切れないという縁起の良い木として、庭木に使われます。
11月中は、まだまだ晩秋の雰囲気が楽しめる健康の森、
暖かい飲物と、スタッフの笑顔が皆様をお待ちしております。
カフェテラスから森の方を見ます。
カフェテラスから縄文住居へ散策路を歩いて行きます。
道路から縄文住居への入口付近です。
日差しの加減で、昼前後の時間帯が特にきれいです。
逆光気味に太陽光で葉っぱを透かすように撮影するのが、私のお気に入りです。
そもそも紅葉(こうよう)とは、
葉緑素が分解されると同時に、葉にたまった糖分がアントシアンという
紅色の色素に変わると葉は赤く色づき、アントシアンが形成されない葉
では、葉緑体にあったカロチノイドという色素が目立つようになって、
葉は黄色に色づきます。
アントシアン形成とカロチノイドの程度によって葉は様々な色調を示す
のだそうですよ。
構内の色づきを樹種で分けてみますと、、、
赤系 高木~小高木類
カスミザクラ、コハウチワカエデ、コミネカエデ、ナナカマドなど
赤系 低木類
ドウダンツツジ、ミツバツツジ、ホツツジ、ナツハゼ、
ニシキギ、ヤマウルシなど
赤~黄色 高木~小高木類
ウワミズザクラ、ケヤキ、エンコウカエデ、リョウブなど
黄色 高木~小高木類
シラカンバ、ミズメ、ウダイカンバ、コシアブラ、
コナラ、ミズナラ、クヌギ、クリ、
ウリハダカエデ、マルバカエデ、カラマツなど
黄色 低木類
ノリウツギ、クロモジ、コアジサイ、ダンコウバイ、
ヤマハギなど
ちなみに、ヤマハンノキやヤシャブシなどは紅葉せず、
緑から茶に変わって落葉してしまいます。
こちらは、養命酒に生薬の烏樟(ウショウ)としても使われている
「クロモジ(クスノキ科)」です。
輝く様な黄色がきれいですね。
紅葉の見頃は、あと1週間から10日くらいでしょうか。
紅葉は、自然の色彩が見せる一瞬の煌めき、見逃さないように
したいものです。
カフェテラスでは、暖かいお飲物を用意してお待ちしておりますので、
是非、お出かけください。