HOME > 健康の雑学 > 【2010年1月号】体温の雑学
冬眠中の動物は体内で何が起きているの?体温にまつわる雑学をお送りいたします。
人間などの哺乳類や鳥などは、環境によってさほど体温が変化しない「恒温動物」です。その一方で爬虫類など、環境によって体温が変動する「変温動物」もいます。この差は何から生じているのか、ご存知でしょうか。 恒温動物は、体内で熱エネルギーを作り出すことに長けています。つまり「代謝」上手ということ。人間の場合は、体内で作り出されるエネルギーのおよそ3/4が熱に転じ、体温を維持するために使われているほどです。逆に変温動物は、代謝があまり行なわれていません。その分、周囲の気温に大きく左右されることになります。 ただ、恒温動物であっても、代謝を著しく低下させるケースがあります。それが「冬眠」です。熊などの大型哺乳類の場合はさほど代謝が低下せず、冬眠中も数度しか体温は下がりませんが、小動物の場合は顕著です。活動期に比べると代謝量が激減し、外気温と同等程度の体温にまで下がります。 ご承知のとおり人間は、代謝を著しく下げる冬眠のような行動は取れません。冬眠とは逆に、食べて、動いて、それにともなって代謝を上げることが、健康のために必要となるのです。 |
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