HOME > 特集記事> 【2010年1月号】体温アップを目指す!
体温が下がると、免疫力が低下してしまうことをご存知ですか?身体を健やかに保つために、体温アップを目指してみましょう。「冷え」対策や、現在人気を得ている鍋料理の体温アップ度も要チェック!
![]() 先天的に低体温だ、という方もいます。その一方で、さまざまな生活習慣が重なった結果、低体温になってしまう人も少なくありません。 では、低体温はどんな症状を引き起こす可能性があるのか?まずは基礎代謝の低下です。人間が生活を営む上で、食事から摂りいれた栄養をエネルギーに作り替えるのが「基礎代謝」。脂肪の燃焼も司りますので、痩せにくい身体になってしまいます。さらに肌荒れなどさまざまな部分に支障をきたし、さらには潰瘍や糖尿病などを悪化させてしまう可能性も含んでいます。 それにつけても厄介なのが、体温が下がるにつれて免疫力も下がってしまうこと。体温が1℃下がると、免疫力が約3割も減少してしまう、ともいわれています。体温が低いということはすなわち、血の巡りが良好でないと言い換えることもできます。血液は栄養分を隅々まで行き渡らせる役目を担っていますが、これが滞ると筋肉や骨の衰えにつながることになるのです。また、35℃の体温下ではガン細胞も活発化するという報告もあります。さらに、花粉症などのアレルギーを引き起こしやすいともいわれています。 免疫力が下がれば風邪などのウィルスも体内で退治しにくくなりますし、他の病気にもかかりやすくなってしまいます。風邪を引いた際に熱が出るのは、その熱でウィルスを退治しようとするカラダの大切なメカニズム。体内の温度を上げるということは、健康を保持するために重要な要素となるのです。 単純な原理ではありますが、体温を上げるために有効なのは、外部から「熱」を取り入れること。熱いお風呂に入ったり、「温かい料理」を食べることも体温上昇につながり、血の巡りがよくなります。そこで冬場の「温かい料理」の代表格といえる鍋料理に注目。あらゆる鍋料理が体温アップに一役買ってくれるといえますが、個々に健康パワーをチェックしてみたいと思います! ![]() 【体温アップ度】★★★ 蒸し鍋は油を使わないことから低カロリーメニューの代表格といえます。さらに具そのものの水分を使うので、具がコンパクトになり、野菜なども多く摂ることができます。特に身体を温める根菜や、筋肉の源となる栄養を含むお肉や魚も存分に摂取すると体温アップには効果的です。ただし、ダイエットをしている際、「低カロリーのものばかり食べる人」がよくいますが、それでは逆効果になってしまうこともありますのでご注意を。 ![]() 【体温アップ度】★★★★★ 身体を温めるスパイスをふんだんに取り入れたカレー鍋は、鍋料理の中でも随一のポカポカ度。生で食べると身体を冷やすといわれるキャべツや青菜なども、身体を冷やさずにたっぷり摂取することができます。キャベツなどはビタミンCも豊富なので、風邪予防も期待できます。締めには消化に良いうどんを入れて、炭水化物も取り入れましょう。 ![]() 【体温アップ度】★★★★ ベースとなるスープに絡ませて食べるため、濃厚なダシであったとしても塩分過多になりづらいといえます。できるだけ多くの種類の具を食べるようにして、栄養のバランスをとりましょう。鶏肉やエビなど、身体を温める高たんぱくな食材を忘れずに。とりわけ豆乳は高たんぱくでありながら消化吸収が良く、血中コレステロール値を低下させる優秀な食品です。味噌も身体を温めるので◎。 ![]() 【体温アップ度】★★★★★ 体温アップの決め手はニラ。ビタミンも豊富で、ぜひとも冬の料理に活用したい食材のひとつです。モツは高たんぱくで低カロリー。たんぱく質は筋肉を作るため、長い目でみても体温アップには欠かせません。にんにくや唐辛子も存分に身体を温めてくれますよ! では、体温をアップさせるためにはどうすればよいのか?生活習慣から具体例を紐解いてみましょう。 ![]() ダイエットしたいからといってこれらを過度に摂取しないようにすると筋肉が衰え、基礎代謝が下がって逆効果になってしまうというわけです。 ![]() 逆に就寝前の飲食は、これから下がろうとしている体温の上昇を促し、内臓も活動を強いられるため、十分な睡眠の妨げとなります。 |