豚肉と長芋の甘酒レモン蒸し
梅雨時にレモンの香りで爽やかに
東洋医学では、免疫力を上げるためには体表のバリア機能を担う「衛気(えき)」を高めることが重要とされています。そのためには衛気をコントロールする「肺」や、生命力の源である「腎」の機能を高め、気(エネルギー)が作られる「脾」を健やかにする食材をいただくことが大切です。豚肉は腎の機能を高めるといわれ、長芋は肺・腎・脾の機能を高めるといわれます。この2つを、気を補うのに役立つ甘酒と、気の巡りをよくするといわれるレモンで重ね蒸しにしました。ジメジメしてくるこの時期にもさっぱりいただけて、免疫力アップにも役立つ一品です。
材料 |
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1.こま切れの豚肉にAをまぶして15分ほど置いておく。 | ||
2.長芋の皮についているひげを火であぶる。 *長芋のひげをあぶるときは軍手などをして、やけどしないようにご注意を。 *皮にも栄養があるので、皮ごと食べるのがおすすめ。あぶることができない場合はキッチンバサミで切る。 |
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3.長芋は皮付きのまま長さ4cmに拍子切りにする。 アスパラガスは根元のかたい部分をのぞき、はかまと皮をむき、長さ4cmに切る。 クコの実は大さじ1の水で戻す。 |
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4.鍋か深めのフライパンに、皮目を下にして長芋を並べ、その上に1.を広げて置き、アスパラガス、レモンの順にのせ、クコの実と一緒に戻し汁をかけて、ごま油を回し入れる。 *豚肉を広げて置かないと火が通りにくくなるのでご注意を。 |
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5.4.にふたをして中火で9~10分蒸し、火を止めてざっくり混ぜたら、器に盛りつける。 |
レシピ監修 神田 美紀薬膳料理研究家・フードコーディネーター。大学卒業後、外食企業での現場経験後、フードコーディネーターアシスタントを経て、独立。現在は書籍・雑誌・企業・web等へのレシピ提案・メニュー監修・フードスタイリングなど幅広く活動中。“薬膳でカラダ整えごはん”を提唱し、体質や季節に合った身近な食材を、楽しく料理して食べることで、心も身体も健やかに美しくいられるレシピを研究、提案している。 著書『血流を上げて体の不調を改善する薬膳スープ&ドリンク』(マガジンランド)グルマン世界料理本大賞 健康栄養部門準グランプリ受賞。 https://miki-kanda.com/ |