HOME > 健康レシピ > 【2009年6月号】「酸辣湯」(スーラータン)
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1.豚肉は食べやすい大きさに切り、Aをもみこんで下味をつける。 | |
2.しいたけ、ゆでたけのこは薄切りに、豆腐はさいの目に切る。 | |
3.ニラは3〜4cmの長さに切る。 | |
4.鶏がらスープを熱し、1の豚肉をほぐしながら入れる。 | |
5.2の野菜を入れ、3〜4分煮込む。 | |
6.紹興酒、黒酢、しょうゆ、塩を加え、沸騰したらニラを加える。 | |
7.片栗粉を同量の大さじ1の水で溶き、鍋に少しずつ加える。 | |
8.とろみが出たら、玉子を溶いて加え、ふたをして1分蒸らす。 | |
9.皿に盛り、好みの量のこしょうとラー油をかける。 |
日本料理で「酸っぱいもの」といえば、梅干や酢の物、酢漬けが一般的ですが、アジアのほかの国には、酸っぱくて辛いスープがけっこうあります。世界三大スープのひとつ、タイのトムヤムクンもそのひとつ。中国では、黒酢を使った酸辣湯が有名です。酸っぱさは黒酢、辛さを唐辛子やこしょうでつけ、野菜や豆腐、玉子などの具がたくさん入ったスープ。中国では暑いときには熱いものを食す習慣があり、このスープも例外ではありません。酸味が食欲増進の役割を果たし、辛味は新陳代謝を活発にします。まさに夏の元気の素!熱々をたっぷりいただきましょう。
日本の黒酢は玄米で作られますが、中国の黒酢はもち米から作られます。どちらもアミノ酸が豊富で、からだによいといわれているのはご存知の通り。アミノ酸は、酸っぱさの元になるクエン酸と一緒に働くことで、脂肪燃焼の効果が上がるといわれていて、ダイエットの手助けになります。そのほか血液をサラサラにする、疲労回復など、さまざまな効能が注目されている黒酢ですが、医食同源の考え方を大事にする中国では、あらゆるものに調味料代わりにかける習慣があります。
酸っぱくて辛くて・・・複雑な味のスープなので作り方も難しいのでは?と思いがちですが、とても簡単に作れる酸辣湯。中に入れる具も、冷蔵庫の残りものを使えばOKです。ポイントは、黒酢を入れたらあまり煮立てないこと。酸味が飛んでしまうのを防ぐために、手早く仕上げましょう。黒酢がないときは、普通の酢でも代用できます。その場合はしょうゆをこころもち多めにして塩を減らし、コクを出すようにしてください。