HOME > 健康レシピ > 【2008年10月号】「いわしのごまパン粉焼き」

DHAたっぷりのいわしをカリッと香ばしく焼いて「いわしのごまパン粉焼き」


   
いわし
(小さめのもの)
8〜10尾
トマト 1個
にんにく 1かけ
オリーブオイル 大さじ1・1/2
適宜
レモン汁 大さじ
パン粉 大さじ
黒ごま 大さじ1/2

作り方


1.いわしは頭を包丁か手で落とし、内蔵を取り出す。
2.頭のほうから指で腹を割くように広げ、血を洗い流す(手びらき)。
3.ペーパータオルなどに広げ、水気をよくふき取る。 step03
4.トマトは輪切りにし、にんにくはみじん切りにする。
5.パン粉と黒ごまを合わせておく。 step05
6.耐熱皿に、4のトマトを敷き、3のいわしを並べる。
7.にんにくをふり、レモン汁を全体にふる。
8.5のパン粉を全体にふり、オリーブオイルをかける。 step08
9.180度に熱したオーブンで、18分〜20分焼く。




脳に刺激を与える、不飽和脂肪酸「DHA」


脳トレやクイズ番組が大はやりの昨今。脳を若々しく保つのは、現代人にとって大きな課題といえるでしょう。そこで、知識や考えることで刺激を与えるのもいいけれど、食べ物でも脳を活性化させることも考えてみては?魚…とくにいわしやアジ、サバといった背の青い魚の脂に多く含まれる不飽和脂肪酸「ドコサヘキサエン酸」は、血液をさらさらにすることで知られていますが、脳の中で情報を伝達する放送局のような役割をする「シナプス」を活性化するともいわれているのです。記憶力や考える力に大きな影響を与えるこの「シナプス」を活性化することが、俗に「頭がよくなる」といわれているゆえんです。



食材のお話: いわし


栄養豊富で調理法もさまざま


一般的に「いわし」と呼ばれているのは「真いわし」。そのほか、目刺しなど干物にされることの多い「うるめいわし」、しらすやイタリア料理に欠かせないアンチョビになる「片口いわし」などがあります。DHAのほかにも、EPA(エイコサペンタエン酸:不飽和脂肪酸の一種)や、カルシウム、カルシウムの吸収を助けるビタミンEが豊富に含まれているので、現代人は積極的にとりたい魚なのですが、漁獲高が年々少なくなり、庶民の魚から、今では高級魚と化しているようです。身がやわらかく、傷みやすいので、鮮度のいいものが手に入ったら、素早く下ごしらえをしましょう。小さなものは、包丁を使わず手で開く「手びらき」がおすすめです。


料理のお話: いわしの臭みを消す


香味野菜や柑橘を取り入れて


いわしには独特の匂いがあるので、それをうまく消すことが調理のポイントです。今回は、身体を温めるにんにくのほか、さわやかな香りのレモン汁、いわしに劣らない栄養豊富なごまを加えてオーブンで焼きました。トマトの酸味も、いわしの脂っぽさを中和します。パン粉をふって焼くことで、旨味を閉じ込め、カリッとした仕上がりになります。お好みで、ハーブやスパイスを加えてもいいでしょう。オーブンがない場合は、フライパンでいわしをカリッと焼いて、焼いたトマトの上にのせレモン汁をかけ、香ばしく炒ったごま入りのパン粉を上から散らすこともできます。