自宅で簡単!免疫力アップに役立つ
ヨガ&ツボ押しでダブルケア!!
春から初夏へと向かう季節の変わり目は、心身の不調を感じる人が増えるといわれています。自宅で簡単にできるヨガ&ツボ押しのダブルケアで、不調に負けない体づくりを目指しませんか?今月はヨガとツボのそれぞれのスペシャリストに、免疫力アップに役立つ簡単ヨガ&ツボのポイントを教えていただきます!
- お話を伺った先生
- 免疫力アップに役立つヨガを教えていただく先生
ヨガインストラクター
藤田 真弓(ふじた まゆみ)先生
社団法人IHTA認定ヨガインストラクター。IHTA認定小顔フェイシャルヨガインストラクター。JPAS認定アロマセラピスト。RYT200認定コース修了。インテリアショップ勤務時代にヨガ、アロマに出会う。ヨガが呼吸を大事にし、体と心のバランスを整えてくれることに感銘を受け、その後インストラクターの道に。日本におけるリストラティブヨガの第一人者、リザ・ロウィッツさんの指導を受け、現在はリストラティブヨガ、アロマヨガなどのクラスも担当。
https://www.mayumifujitasugar.com
- お話を伺った先生
- 免疫力アップに役立つツボを教えていただく先生
目白鍼灸院副院長 目白漢方薬店店長
藤井 直樹(ふじい なおき)先生
1973年東京生まれ、1998年北京中医薬大学中医系本科卒業。中国の医師免許である中医師取得。北京の中日友好病院、北京中医薬大附属東直門医院、北京宣武門病院などで臨床研修。2002年に東京衛生学園専門学校を卒業、国家資格の鍼灸師を取得。がん専門病院でがん患者の鍼灸治療に携わったあと、目白鍼灸院へ。『病気にならない全身の「ツボ」大地図帖』(三笠書房)などの著書(共著)がある。
http://mejiroacu.com/
ヨガ&ツボ押しでダブルケア
Step.1 まずはヨガから!
ヨガで心身をゆるめて免疫力アップ
ヨガで自律神経のバランスを整え、リラックスした状態でツボ押しをすると、ツボ押しの効果はアップします。まず、人気ヨガインストラクターの藤田真弓先生に、免疫力アップに役立つヨガのポーズを3つ教えていただきましょう。
片鼻呼吸で左右のバランスケア
まず、左右交互に片鼻呼吸をして、交感神経と副交感神経のバランスを整えるのに役立つヨガの呼吸法を行います。左の鼻腔は副交感神経に、右の鼻腔は交感神経と関係があるといわれています。もし、左の鼻のほうが詰まっていたら、交感神経が優位で緊張・興奮状態にあり、右の鼻のほうが詰まっていたら、副交感神経が優位でリラックスしていると考えられます。
肩甲骨をほぐして自律神経を整えよう
自律神経の中枢は脊椎(せきつい)にあるので、背中が硬かったり、肩甲骨がこっていたりする人は、免疫力が下がって風邪などをひきやすいといわれています。脊椎を左右にねじって柔軟にするヨガのポーズは、自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。
※ふかふかの布団やソファー、滑りやすいものの上ではなく、安定感があるところで行ってください。
逆さポーズでリラックス
寝そべって足を上げる逆さのポーズによって、頚椎(けいつい)から脊椎や、太ももの裏からふくらはぎまでが伸びると、緊張していた心身がゆるんでリラックスします。
特に足の疲れを感じている方は、ここでゆっくり5回呼吸をしてください。
逆さのポーズからあおむけに戻る時は、急に足をバタンと戻さず、背骨を一つひとつマットにつけていきながら徐々に戻していきます。あおむけになってリラックスしたまま、続いて免疫力アップに役立つツボ押しをしていきましょう!
ヨガ&ツボ押しでダブルケア
Step.2 続いてツボ押し!
リラックスしながら「3大免疫ツボ」を押そう
ツボ押しのときは、つい無意識に息を止めてしまいがちですが、ヨガに続いてリラックスしながらツボ押しをすると、より効果が期待できます。鍼灸のスペシャリストである藤井直樹先生いわく、東洋医学では免疫を考えるとき、体内の臓器の調和を大切にします。「五臓六腑」といわれるように体内にはさまざまな臓器がありますが、免疫に大きく関係するのは主に「肺」「腎」「胃(脾)」の3つです。これらの臓器の働きをしっかり調和させることが免疫を高く保つ秘訣です。それでは、免疫力アップに役立つ「3大免疫ツボ」を教えていただきましょう。
【中府(ちゅうふ)】「肺」に働きかけて免疫力アップ!
外気を取り入れる「肺」は、常に空気中の病原菌などにさらされます。せきやくしゃみはそうした病原菌から体を守るための反応です。東洋医学では「肺」がしっかり機能していると、「衛気(えき)」といわれる防御のエネルギーが見えないバリアーのように全身を取り巻いて、病邪(病原菌など)を寄せ付けないと考えます。「声が小さい」「風邪をひきやすい」「微風でもスースーして寒い」「呼吸が浅い」――そんな人は、「肺」の働きが衰えて衛気が不足しているかもしれません。「肺」の働きを高めて免疫力をアップさせてくれるツボは「中府(ちゅうふ)」です。
【関元(かんげん)】「腎」に働きかけて免疫力アップ!
東洋医学では、全身活動の熱源の調整は、五臓の「腎」から供給される熱=「腎陽(じんよう)」が関係していると考えます。「腎陽」が弱くなると、身体のさまざまな臓器の活動や、「気(活力)・血(血液)・水(リンパ液など)」の巡りを悪くさせ、身体が冷えたり、代謝が落ちたり、老化が進んだりして、生命力そのものが低下してしまいます。
「腎」の働きを高めて「腎陽」の充実を図るのにおすすめの免疫ツボは「関元(かんげん)」です。
※熱すぎる蒸しタオルやドライヤーはやけどする危険性があるのでご注意ください。
【足三里(あしさんり)】「胃(脾)」に働きかけて免疫力アップ!
東洋医学では、心身に「気(活力)・血(血液)・水(リンパ液など)」が過不足なく巡っている状態を健康と考えます。その状態に導く決め手は「胃(胃腸などの消化器)」です。免疫力を高めるためには、「胃」の働きがポイントになります。「胃」の働きをコントロールする内臓は「脾」です。
胃と脾は常に1セットで考えることが多く、「胃(脾)」の働きを高める王道のツボは「足三里(あしさんり)」です。
まとめ
自宅でのんびりヨガ&ツボ押しをしながら免疫力アップ!
免疫力を上げるのに役立つヨガやツボ押しは、自宅で簡単にできるセルフケアとしておすすめです。ぜひ毎日の習慣に取り入れて、病気にならない身体作りを目指しましょう。
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