今、構内のあちらこちらでやたらと見かける
薄紫色の花は、コバギボウシです。
「コバギボウシ」は漢字で書くと「小葉擬宝珠」と書きます。
和名の由来は、つぼみが橋の欄干に付けられる擬宝珠(ギボシ)に
似ていることから。
擬宝珠(ギボシ)といえば、牛若丸と弁慶が出会った五条大橋、
その橋の欄干(らんかん)に付いている、あの玉ネギみたいなやつ
を想像してください。小葉(コバ)は、葉っぱが小さいという意味で、
その仲間には葉っぱが大きいオオバギボウシ(大葉擬宝珠)と
いうのもいるからです。
なぜ構内にコバギボウシがやたら多いのかというと、緑地管理の
草刈では山野草をなるべく刈り残すようにしています。その際、
コバギボウシは葉っぱがよく目立つので、雑草との見分けが
付きやすいからなのです。