健康の森 BLOG

性転換するマムシグサ!

2017.06.14 森林担当 やっしん

蛇が鎌首をもたげた姿にも見えるこの植物は、

茎の模様が蛇のマムシに似ていることから、

一般的に「マムシグサ(蝮草)」と呼ばれています。

20170614_01.JPG

植物には雄花(おばな)だけが咲くオスの株と、

雌花(めばな)だけが咲くメスの株が別々に分かれてのものがあります。

これは雌雄異株(しゆういしゅ)という性質ですが、

多年草である「マムシグサ」は一つの株が年によって,

雄(おす)なったり、雌(めす)になったりすることから、

性転換する植物と言われています。

オスの株には雄花が咲いて、花粉を出します。

20170614_03.JPG

雄花を訪れた昆虫は、花粉を身に付けて総苞(そうほう)の下にある

出口から出て行きます。総苞はマムシの頭の部分のことです。

20170614_02.JPG

メスの株には雌花が咲いて、訪れた昆虫から花粉を受け取ります。

20170614_05.JPG

雌花の総苞の出口は小さくて、昆虫はなかなか外に出ることができず、

その間に昆虫に付いていた花粉がめしべ付き、受粉が行われます。

20170614_04.JPG

オスの株はメスの株に比べて、小さくて弱々しいですが、

総苞の中を覗き込んで花を確認するか、総苞の出口の様子を

確認することで、外からでもある程度わかりますよ。

サトイモ科の「マムシグサ」は汁に触れるとかぶれることが

ありますので、肌の弱い方は注意して観察してくださいね。

前の記事へ

次の記事へ

スタッフ紹介

  • カフェ担当のんたん
    食べることが大好き!!
    毎日スイーツに囲まれて
    幸せです。
  • 案内担当みっき~
    毎日自然に囲まれて
    いるせいでしょうか。
    ・・・のんびりやの私です。
  • 記念館担当ヨメ子
    森の小さな変化を探し
    ながら、四季を楽しんで
    いるナチュラル派の私です。
  • 森林担当やっしん
    美しい森づくりに
    情熱を注ぐ、
    森のエキスパートです。