中央アルプスの山々は養命酒「健康の森」の水源(みなもと)です。
という訳で、先日、中部森林管理局木曽森林管理署が募集した
「木曽駒ケ岳植生復元ボランティア作業」というのに参加して来ました。
昨今、中央アルプスでは登山者の入り込みによる踏み荒らしや、降雨・降雪
による砂礫の移動、強風などが原因で、登山道周辺の高山植物の荒廃が進んでいます。
今回のボランティアは、こうした貴重な高山植物の衰退を食い止め、植生の復元を図るためのものです。
当日はあいにくの天気で、千畳敷は小雨模様。でもまだ、宝剣岳は見えています。
背負子に作業で使う植生マットや工具類、自分のリュックなどを取り付けて、いざ出発です。
重さは10kgくらいかな。
八丁坂の途中で休憩。参加者は関係者含めて30名程でした。
ロープウエイ駅からゆっくり歩いて1時間で、乗越浄土(のっこしじょうど)に到着しました。
スタッフの方から、作業手順の説明を聞きます。
私の作業場所は、伊那前岳方面の九合目あたりです。
雨が降り始め、風も出てきて、ちょっと寒くなってきました。
植生マットは2種類用意され、色の濃い方が椰子の実の繊維、白っぽい方は麻でできています。
登山道沿いで、植生の消失が著しい場所にこの植生マットを敷いて、砂礫の流出を抑えるとともに、登山者が立ち入らないように喚起する意味もあります。
わたくしも、まじめに働いております。
作業は午前中で無事終了。天気が良ければ、他にも企画があったそうですが、
悪天候で切り上げとなりました。ちょっと残念でした。
参加記念品として木曽ヒノキの首飾り?をいただきました。
これは、山荘でトイレ(有料)をお借りするときのパスにもなっていました。
登山道沿いで、この植生マットを見かけたら高山植物の現状に思いを馳せてみてください。
このようなボランティア作業も片意地張らずに、楽しんで参加したいものです。