薬酒について

「薬酒」は、古来より医薬品と考えられて重宝されていた酒と、生薬を一つにしたら、より効能が高まるのではないかという発想から誕生したものです。こうして薬酒は世界各地で飲まれるようになり、日本でも広く知られるようになりました。

生薬の飲み方が研究され、薬酒が誕生

人々は、生薬の効用を効果的に取り入れる飲み方を考えました。まず、水で煮て成分を取り出し飲んでみました。漢方の煎じ薬(湯液)がそれです。スープなどは元は病人のための料理だったといいます。生薬を細かくすりつぶし、そのまま粉や丸材にして服用する方法も考えられました。いろいろな飲み方が研究され、やがて人々は古来から医薬品とされてきた酒の中へ直接生薬を入れて成分を取り出し、服用する方法を見つけました。

酒の効用が生薬の薬効成分を高める

薬酒では、酒そのものの薬効パワーも見逃せません。アルコールには消化を助けて食欲を増進させたり、血行・血流をよくして体を温めたり、深い眠りを誘うなどの効果があります。これに生薬の薬効パワーが加わることで、単体での服用以上の効果を発揮してくれるのです。生薬の中には熱に弱いものもあり、それらは酒に浸すことでその薬効を抽出できる利点もあります。また、アルコールがプラスされることで、味わい豊かに飲みやすくなるのも特徴です。